《慰霊というのは、ただ亡くなった人をいろいろ追悼するということだけじゃなくて、同じ過ちを繰り返さないということ。朝鮮人だからということで殺したりするというのは大変な人権侵害。そういう過ちを繰り返さないということで、慰霊の日を続けるってものすごく重要だと思う。
よく、戦争責任のいろんな問題で「謝罪と賠償」ということが言われていますけれど、それはまず直接的にすぐやるべきこと。謝罪と賠償、だけどそれだけでは駄目だと思うんです。もう謝罪と賠償が終わったからもう慰霊はなしって言ったら、また繰り返す可能性がある。だから、そういう意味での、記憶の継承ということこそ、実は謝罪と賠償と同時に重要なこと。それは同じ過ちを繰り返してはいけないということを心に刻む、そしてそれを後世にも伝えていくという意味で重要なんです。
ある意味では、歴史とちゃんと向き合うということだと思うんですけれど、日本の政治とか行政というのは、できるだけ日本の謝罪を、責任を小さく見せる、そういう傾向があります。今年の8月15日の戦没者の記念式典でも、ずっと政治のトップというのは、加害責任を全然言わなくなりました。日本の国民はもちろん犠牲になったんだけど、加害者であったということをちゃんと忘れてはダメだから。そういう政府、政治の姿勢というのは、非常に日本の政治をおかしくしている面はあると思います。》
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