私は関東で15年ほど介護の仕事に携わってきましたが、3年前に両親の介護が必要になり、帰省して現在は盛岡市に住んでいます。介護の問題は、ある日突然人生に降りかかってきます。私の場合も、親を放っておくことはできずに、使命感を持って働いていた職場を離れて戻ってこざるを得ませんでした。
介護に関して、両方の当事者である私が感じていることは、介護の職場はパニック地獄だなということです。人手が足りない。お金も足りない。そういう地獄を支えているのは、志を持って入ってきた人たちの気持ちだけです。けれども、そんな個人の善意はいつまでも続くものではありません。若い人たちが将来を描けずにやめてしまう残念な状況です。介護士の平均賃金は全産業と比べて約100万円も低いです。ここを改善しなければ介護士は増えません。
家族の誰かに介護が必要になった時に、あなたの今までの暮らしは立ち行かなくなる可能性があります。介護離職は毎年10万人もいますが、そういう人たちを支える行政サービスはとても手薄です。誰かのSOSに、行政が第二の家族のように手を差し伸べられるような仕組みを、盛岡市で構築したいです。
私たちれいわ新選組は、介護職の方の給与や待遇の大幅な改善を訴えています。国としての実現には時間がかかりますが、盛岡市として予算配分の見直し、ため込んでいる財政調整基金を活用するなど、市にもできることはあります。私は介護従事者の皆さんが、盛岡市でその重労働に見合った賃金処遇のもとで誇りを持って働くことができるように全力を尽くしてまいります。
皆さんの声を聞かせてください。私が皆さんの代弁者となり、市政に届けてまいります。れいわ新選組 盛岡市政策委員 なわて とよこです。