LabourLive2018で特に注目されたのは、チケットが何枚売れるかという「チケットセールス」でした。当初£35で販売されていましたが、3000枚しか売れずに£10に値下げ(ticket prices slashed by 70%)されて、ようやく13000枚が売れました。一部は、労働組合が買い入れてフリーチケットにして組合員に配布したという話もあります。それでも20000人が入る会場を埋めるには至りませんでした。若者に人気のホップグループであるクリーン・バンディット(Clean Bandit)を呼んでも売れない事には政党関係者の焦りもあったでしょう。多くの報道では、今回のLabourLiveによって、労働党が£1m(日本円で1.5億円)の赤字になったと報じています。
2018年4月の段階で中止も検討されたという関係者の話もありますが、何とかLabourLive2018を開催できて、さすがに2017年6月イギリス総選挙の熱狂を再現するには至りませんでしたが、イベントを撃ち込んで良くも悪くもメディアの話題になった事は、一定の成果があったと言えるでしょう。
イギリスは、2017年の総選挙において、労働党が262議席を獲得しており、次の選挙で過半数を取れる可能性が出てきました。コービン氏が首相になれるかどうかの非常に重要な局面になってきています。
労働党コービン党首のスピーチは、SNS上にアップロードされて拡散されました。
"Ours is a politics of hope.
Ours is a politics of determination.
Ours is a politics of inclusion."
Jeremy Corbyn.
英・労働党コービン党首「富裕層と貧困層の格差が恥ずべきレベルの社会に生きたいと思わない。私たちはもっと良い社会に変える事ができる」
— 市民メディア放送局 (@info_9) June 17, 2018
We can, and will, do things very differently.
(2018.06.16 #LabourLive)pic.twitter.com/ImSW9zJzZ9
このLabourLive2018は、英国の政党が主催する初めてのフェスでしたが、この労働党主催のフェスが成功したか、失敗したかなどインターネット上だけではなくて、新聞紙面でも話題になりました。話題になったという事は、やはり成功したと言えるでしょう。
労働党コービン党首「この音楽フェスに社会の各方面の人々が集い、音楽、アート、エンタメを楽しみながら、どのように良い社会を実現するかを議論するんだ。政党がUKで初めて音楽フェスを主催するのも、新しいアプローチなんだ」
— 市民メディア放送局 (@info_9) June 18, 2018
(2018.06.16 #LabourLive)pic.twitter.com/l9J9qpyVLJ
著名なコラムニストオーエンも登場
#OwenJones #labourlive kicking off pic.twitter.com/TqjuPgtCUk
— jo (@jo55adams) June 16, 2018
後半は音楽で盛り上がっていました。特に有名な音楽グループであるクリーン・バンディット(Clean Bandit)の時には、メインステージの前が大勢の人たちで埋まりました。
Clean Bandit closing out a brilliant day at #LabourLive pic.twitter.com/fg0OPf47UD
— Unite the union (@unitetheunion) June 16, 2018
英・労働党が初めて主催した音楽フェスLabourLiveは、英国メディアで大きな注目を集めました。議会でメイ首相が『コービンが音楽フェスの準備に忙しい』とからかったり、チケットが直前に値下げされた事もニュースになり、話題が尽きませんでした。
— 市民メディア放送局 (@info_9) June 24, 2018
One week ago. #LabourLivepic.twitter.com/TJuxRpU6Lt