生年月日:1963年2月2日
ダイバーシティの社会へ!多文化共生の社会へ!
私は日本国籍の在日コリアンです。つまり韓国・朝鮮にルーツを持つ「コリア系日本人」ということです。私は20 年あまり、大学で「多文化共生」や「ダイバーシティ(多様性の尊重)」ということをテーマに仕事をしてきました。私は今では「キムテヨン(金泰泳)」を名乗っていますが、18歳までは「在日」ということを隠して生きてきました。そのことをいえば「差別」をうけたからです。現代社会では、こうしたことは在日コリアンに限ったことではなくなっています。1980年代後半以降に日本に来た、いわゆるニューカマーの外国人の人たちも同じような経験をしています。
一方で日本の外国人、外国ルーツに持つ人たちの人口は増え続けています。日本人がしなくなった、働き手がいなくて困っている仕事の現場でそれを支えているのは外国人です。そして、日本人が関わらな
くなった、日本の誇るべき伝統の現場を支えているのも外国人であることが少なくありません。そういう意味で在日外国人は社会に貢献する、日本社会に必要な存在になっています。
そして外国人は日本人と同様、納税をはじめとして日本社会で生活する上でのすべての義務をはたしています。しかし日本人が当然のこととして与えられている権利の多くを与えられていません。そのため在
日外国人は何年たっても、どれだけ日本社会に貢献しても“ガイジン”扱いをされ続けることになります。これでは外国人は、日本社会に居続けたい、この社会に貢献したいと思っても意欲がわかなくなってしまいます。
日本の少子化は進んでいます。多くの先進国がそうであるように、日本も労働・経済・社会を日本人ではない人びとに担ってもらう、そうなっていかざるを得ないのです。日本社会はもう過去にもどることはできず、外国人、外国ルーツの人びとのチカラを活用することがますます必要になってきます。そしてそのためには在日外国人に、その貢献に見合っただけの権利を与えていかなければいけないのです。そうしないと日本は海外の人びとから選ばれない、また入ってきてもすぐ出て行かれる、そういう国になってしまいます。
ある人は言います。「このままでは日本は2050年以降、国全体が過疎に苦しむ国になってしまう」と。「文化」とは、日本人の、外国人の、というだけではありません。女性の、男性の、セクシュアルマイノリティの、そして障がいのある人の、ない人の、というように、さまざまな立場の人たちのかけがえのない「価値」なのです。
なぜ私がれいわ新選組から立候補をするのかそれは、れいわ新選組が、誰もが人間の尊厳を守り、幸福を追求し、人生を謳歌できる暮らしを実現する国づくりをめざしており、一部の人たちだけのためではない、私たちすべてが生きているだけで価値がある社会、そうした社会づくりをめざしているからです。そしてその実現能力がある政党だからです。
私は「すべての国民のための政治」ではなく、この日本社会に住むすべて住民のための、すべての住民のしあわせのための政治をしたいと考えています。よろしくお願いします。