意見:れいわ新選組は、死んだ。

意見:れいわ新選組は、死んだ。

れいわ新選組は、大西つねき氏が「命の選別をするのが政治家の仕事である」と発言したことについて、れいわ新選組の構成メンバーで総会を開催して、賛成14、反対2で大西つねき氏を除名処分としました。その後に開催された大西つねき氏の記者会見を良く聞いてみると、大西つねき氏が動画の中で言いたかったことは、「要介護1000万人に達する日本の高齢者介護問題」のことでした。

大西つねき氏は、日本が将来的に要介護者が1000万人に達することを問題にして、「その問題をお金だけで解決できない」としました。日本の若者の労働力で1000万人に達する要介護者を支えられないことは、大西氏でなくとも「誰が考えても明らかである問題」であり、大西氏はその問題の解決策を政府が提示すべきという議論の中で、「命の選別するのが政治の仕事」という発言をしてしまいました。

大西氏の発言は、確かに酷いものであり、発言自体は極めて不適切で他人を傷つけるような内容のものでした。その一方で、政府がお金をいくらでも出せるが、労働力リソースが限定されているという大西氏の主張は極めて的を得ている訳です。現状のままで要介護者が1000万人に達すると、労働者リソースの不足から、医療の現場において数ヶ月待ち(=医者の判断や患者の経済力による命の選別)になったり、高齢者が十分な介護サービスが受けられなくなる可能性が高くなります。大西氏はこの要介護者1000万人問題の解決策を自分なりに何とか提示・提案しようとしました。

その大西つねき氏が要介護1000万人を問題にして、何とかならないかと解決策を提示しようとした姿勢自体はむしろ評価されるべきものでしょう。ただ、その提示した解決策と言葉は、「命の選別が政府の仕事」という強い言葉で誤解を与えるような内容でした。れいわ新選組は、この大西つねき氏が提示した要介護1000万人問題を議論しようとせず、大西つねき氏の発言だけを問題にして、大西つねき氏を除籍処分にしてしまいました。

結局、大西つねき氏が問題にした「要介護1000万人」という問題に対する解決策は、れいわ新撰組の誰も提示していません。つまり、れいわ新選組が政権を取った場合、医療現場、介護現場で人的リソースが足りず、医療・介護の現場がボロボロになる可能性があるということです。

例えば、私(澤田)が考えるこの労働者不足の解決策として考えられるのは、移民の大量受け入れです。外国人労働者を1000万人~2000万人ほど受け入れて、医療・介護従事者を増やしていけば、労働者不足の問題が解決していきます。労働力不足の問題が解決できれば、高齢者に対する医療・介護現場の崩壊を阻止できます。そのような何らかの提案は、れいわ新選組のメンバーから成されたという話はなく、れいわ新選組の山本太郎代表の記者会見は感情的に大西氏の発言を一方的に責めてるようにしか見えませんでした。もし、日本が将来的に若年労働者が不足して、医療・介護従事者を増やしていくことができなければ、やはり大西つねき氏が危惧するように医療・介護の現場で命の選別が行われるような状況が起こってくるでしょう。

大西つねき氏は、将来的に起きる「要介護1000万人問題」に対して、何か自分なりに解決策を提示できないかとYouTube上でその解決策について言及しました。それに対して、れいわ新選組は、代表を中心としてこの発言を攻撃して除名処分にしました。何か問題に対する解決策を提案した人に対して、このような一方的な対応しか行えないれいわ新選組は、とても積極的に提案を行ったり、活発に議論を行ったり、社会の問題に対する解決策を提示したりできる政党ではありません。要介護者が1000万人に達する可能性がある中で、高齢者を現状の医療・介護体制で守り続けることは、労働者のリソースが有限である状況では不可能です。その解決策を全く提示せず、大西つねき氏を除名処分にしても、国民と一緒に良い未来を作っていくことはできません。

市民メディア放送局 編集長 澤田弘樹

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