「自己決定」を巡って ― カタロニア・沖縄
日時:2018年10月5日(金) 18時半~
参加費:500円
場所:日比谷図書文化館 小ホール
日比谷公園内 日比谷公園1-4
■プログラム
・カタロニアって、どんなとこ
CDR Tokio (カタルーニャ・共和政防衛委員会 東京グループ)
・仮想のカタロニア共和政の1年、そして次は?
Adria Alsina さん (ANC全国書記、ヴィック・カタルーニャ中央大学教員)
・琉球独立の歴史的背景、法的正当性、経済的可能性
松島泰勝さん (龍谷大学教員)
主催 フォーラム実行委員会
・呼びかけ人
京極紀子(ATTAC Japan首都圏)
中岡基明(全労協事務局長)
山下恒生(大阪教育合同労組顧問)
連絡先 090-5056―9246(山下恒生)
2017年10月1日、カタロニアはスペインからの独立の是非を問う住民投票を行いました。しかし、スペイン政府は住民を警察の暴力で追い払い、投票箱を持ち去りました。それでも、投票率は4割、独立賛成は9割を占めました。
10月27日にカタロニア議会は独立宣言を行いました。これに対して、スペイン政府は、カタロニア政府および議会を解散させ、指導者たちに反逆罪・扇動罪等の容疑をかけました。住民投票を呼びかけただけで、いまだに9人が裁判なしに逮捕拘留され、プッチダモン首相たちは海外亡命を余儀なくされています。
スペイン政府はカタロニアを直接統治して、12月に議会選挙を行いましたが、またしても独立派が多数を占めることになりました。それでも独立を認めませんでした。この間スペインでは政変が起こり、社会労働党政権が誕生しましたが事態は変わらず、カタロニア独立は実現していません。
住民投票と独立宣言を現実のものとするため、政党・議会だけでなく市民団体なども運動を行っています。その先頭を担っているのがANC(カタロニア会議)です。バルセロナでは難民歓迎の50万人デモも組織されており、ANC議長は次のように語ります。「カタロニア人は富の公平な分配をもたらす近代的でダイナミックな経済を好んでおり、透明かつ公正な方法でスペインを含むヨーロッパの貧しい地域に貢献したい。」
平和的で民主的な独立運動はヨーロッパ各地で共感を呼んでいますが、EUや加盟諸国は冷淡です。ANCは21世紀における国家からの独立の意味と、その具体化を語ることでしょう。