新書: 248ページ
出版社: 詩想社 (2019/7/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4908170231
ISBN-13: 978-4908170232
発売日: 2019/7/10
商品の寸法: 18.2 x 11.3 x 2 cm
政治家から、官僚、財界人、学者などまで、
社会の中枢にいながら、その地位と権力を利用して
自己利益のみを追求する人々が増殖している。
まさに平気で国を私物化する人々が跋扈する
このような日本社会を現出させているのは、
選挙に対する国民の関心の低さである。
衆議院議員総選挙の投票率を見ても、
戦後これまで60%から70%半ばまであった投票率は、
前回、前々回の総選挙では50%前半へと急落、戦後1位、2位の低さを記録している。
この投票率の急低迷こそが、昨今の「政治の利権化」を増長させているのだ。
国会では自公が7割の議席を確保しているが、
そもそも有権者の半分しか選挙には行っておらず、
さらにその半分しか自公には投票していない。
実は、誰よりも熱心に選挙に参加しているこの25%の人々こそ、
国の巨大な財政資金にかかわる利権を持ち、
政治の利権化構造の基盤を担う人たちだ。
利権創出でしかない「民営化」の実態から、
「日本」を外資に売り払う貿易交渉の現状、
歪んだ所得分配、税制の矛盾、利権を生む予算編成の問題などを説き、
いかに現在の政治が、
一部の人たちのためだけに行われてきたかを明らかにする。
どうすれば、私たち大多数の有権者の手元に政治を取り戻すことができるのか。
消費税廃止、最低賃金全国一律1500円への引き上げなど、
日本政治を刷新する5つの改革を提示する。
(目次)
プロローグ 国家的「改ざん」が横行するこの国の異様さ
◎統計数値の改ざんまでする三流以下の国
◎景気回復の「実感」ではなく、「事実」がないのだ
・・・など
第1章 あなたもすでに騙されている
メディアによる情報操作の実態
◎国民が情報操作されやすい日本特有のメディア事情
◎選挙結果を左右する情報操作はいかに行われるか
◎私たちの町内会にも見られる日本政治の利権化構造
・・・など
第2章 「私物化された政治」を止める5つの改革
3つの政治哲学から望ましい社会像を考える
「よい小さな政府」と「悪い小さな政府」を区別する
歪んだ所得分配を変える~最低賃金全国一律1500円の実現
税制の抜本的な改革~消費税の廃止は実現可能だ
利権創出のための「民営化」をやめる~独占形態で暴利を得る人々の排除
不公正なTPPプラス交渉をやめる~売国的自由貿易協定からの離脱
利権政治温床の財政構造を変える~プログラム支出基軸の予算編成に
・・・など
第3章 日本を蝕む5つの深層構造
米国による支配という戦後日本の基本構造
利権集団に支配された日本の情報空間をいかに変えるか
政治を変えるには教育革命が必要だ
政治の実権を握る官僚機構を改革する
刑事司法の近代化
政党ではなく政策の下に主権者が結集することで政治は変わる
・・・など
発売日:
2020/03/26
価格:
1012円