今回は、質問者の意見から出た【ハンナ・アーレント 凡庸な悪】について考える機会を頂きました。
そして、現代の日本でも、「思い当たることがある」と感じましたので、動画に致しました。
よろしくお願いいたします。
質問者から
【ハンナ・アーレントという哲学者の言葉を借りると「凡庸な悪」という、悪意は無いんだけれど、言われた事に従ってやった結果、誰かを傷つけてしまう。つまり、意図せず「悪」に加担してしまう人について、どう思われますか?】とのご意見。
さて、山本代表は、なんと答えるか?
れいわ新選組 公式チャンネル https://www.youtube.com/@official_reiwa
【LIVE】山本太郎とおしゃべり会 2024年4月9日(東京都・墨田区)の一部を引用しています。
→ https://www.youtube.com/watch?v=cNP6LDuZke4&t=3998s
詳細は上記リンクよりご覧ください。
【参照資料】 youtube動画
井上一樹のゼミチャンネル https://www.youtube.com/@INOUE-ZEMI
【ハンナ・アーレント 全体主義の起原】(全8話)
→ https://www.youtube.com/watch?v=rddTtyULsz4
※用語解説
●ハンナ・アーレント
ドイツ出身のアメリカ合衆国の政治哲学者、思想家である。
ドイツ系ユダヤ人であり、ナチズムが台頭したドイツからアメリカ合衆国に亡命し、教鞭をとった。
代表作『全体主義の起源』(1951年)などにおいて、ナチズムとソ連のボリシェヴィズム・スターリニズムなどの全体主義を分析したことで知られる
★★映画【ハンナ・アーレント】
誰からも敬愛される高名な哲学者から一転、世界中から激しいバッシングを浴びた女性がいる。
彼女の名はハンナ・アーレント、第2次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人。
1960年代初頭、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送した【ナチス戦犯 アドルフ・アイヒマン】が、逃亡先で逮捕された。
アーレントは、イスラエルで行われた歴史的裁判に立ち会い、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表、その衝撃的な内容に世論は揺れる…。
「考えることで、人間は強くなる」という信念のもと、世間から激しい非難を浴びて思い悩みながらも、【アイヒマンの<悪の凡庸さ>】を主張し続けたアーレント。
歴史にその名を刻み、波乱に満ちた人生を実話に基づいて映画化、半世紀を超えてアーレントが本当に伝えたかった<真実>を描いた作品。
※監督はニュー・ジャーマン・シネマの旗手として現れ、世界で尊敬される女性監督の一人となった、マルガレーテ・フォン・トロッタ。
〇ぼんような‐あく【凡庸な悪】
第二次大戦中に起きたナチスによるユダヤ人迫害のような悪は、根源的・悪魔的なものではなく、思考や判断を停止し外的規範に盲従した人々によって行われた陳腐なものだが、表層的な悪であるからこそ、社会に蔓延し世界を荒廃させうる、という考え方。
〇ヒラメ・キョロ目
ヒラメ=お上、官僚や政治家、キョロ目=集団の横並びを気にすること
宮台真司先生の本を読むと出てくるそうです。
〇言葉の自動機械
自分で考えるのではなく、言葉・概念の持つシステムや体系にそのまま乗っかることで、コンピュータープログラムように自動的に動くだけになってしまう人間の心のメカニズムのこと。