【ごあいさつ】
●2024年も多くの映像を提供できました。カンパで資金提供してくださった方々はじめ撮影活動に協力してくださった皆様に心から感謝いたします。いままでのUPLANの配信映像はすべて皆様がたのお力添えによるものです。おかげ様でいい仕事をさせていただいたと思います。
●今年最後に提供した沖縄関係の映像は最もつらいものでした。重い歴史をひきずりながら対立している国家間の紛争のその最前線の現場において、本来ならば優先的に庇護されなくてはならない無辜の民間人の少女が恐怖に満ちた性被害を負わされさらに国家と世論によるセカンドレイプに苦しんでいることに、いったい同胞としての私たちは何をしているのだという義憤を抑えきれません。来年もその先も、この怒りとも悲しみともつかない感情を常に心奥にひそませながら生きていかなくてはと思っています。
●今年後半のfacebookでは兵庫県知事問題であけくれ、ために消耗した感があります。
リンチメディアによる斎藤知事への集団いじめは熾烈なものでした。そのうえ百条委員会の判決がでていないのに全会一致で解任決議をするという、まるで「判決まだだけどヤツが悪いにきまってるから縛り首にしちまえ」という無法時代の西部劇のごとき集団リンチには、まさかいまの日本でこんな途方もないことが、と戦慄しました。幸いなことに立花孝志の登場によって「テレビや新聞を信じるのではなくネットの多様な意見から選択して、自分の頭で考えそして投票しよう」という私たちの昔からの呼びかけがはじめて実現した選挙となりました。とはいえ無反省なリンチメディアは今なお健在で、兵庫の地で陽気にがんばっているようです。
●来年の参議院選挙とネットメディア
兵庫県知事選挙や石丸陣営の選挙戦略などの事例を真摯に分析しより多くを正しく学び、その教訓を取り込んでいった者こそが来年の参議院選挙の勝利を確実なものにすると予想されます。同時に、他人の番組に誤字だらけの字幕をつけただけの番組が多額の収益をあげていることに多くのYoutuberが味を占めています。そして次なる儲け口を狙っています。次回の参院選はゴールドラッシュの修羅場と化すことでしょう。
●SNSと日本型いじめ社会
今回のネットの乱暴狼藉ぶりに危機感をいだいている人も多く見受けられます。そして法的措置やプラットフォーム規制あるいは裁判闘争によって問題の解決をはかろうとする動きも顕在化しています。しかしそれらは決して良い結果をもたらすことはないでしょう。
ネットリンチはなにも今回はじまったことではなく、木村花さんの事件あるいはそれ以前から指摘されていました。それどころかネット社会以前においても、井戸端会議の時代であってもうわさ話や密告文の形で言葉の暴力は存在しました。私たちの社会はそのような暴力を容認し、ときに喝采を送りはしても決して重い制裁を加えることはありませんでした。
畢竟それは私たちの「日本型いじめ社会」に本質的な根源を持つものなのです。
論点をすり変え相手の人格を攻撃し嘲笑し最後には大声でねじ伏せたものが言論の勝者と認定されるような、「いじめっ子」がのさばるような言論状況は、私たち自身がみずからの選択によって作り上げてきたものです。SNSの誹謗中傷といった現象はもともとある「日本型いじめ社会」が、たまたまSNSという場を得て噴出したものに過ぎないのです。
●さまざまな想いを交錯させながら今年も過ぎようとしています。この一年の皆様のご支援と友情に感謝するとともに、皆様のご多幸を祈念しつつ、新年はまた辺野古の浜辺からあらためてご挨拶したいと思っております。