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20240929 UPLAN ビキニ水爆実験とは~日本と世界への影響

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『ビキニ水爆実験とは~日本と世界への影響』
主催 杉並ユネスコ協会 共催 杉並区教育委員会 2024年9月29日杉並区社会教育会館にて 参加者100名
70 年前の 1954 年 3 月 1 日、アメリカはビキニ環礁で巨大な水爆実験を行いました。第五福竜丸をはじめ多くの漁船が被ばくし、乗組員の久保山愛吉さんが亡くなりました しかし水爆の下で被ばくさせられたマーシャル諸島の人々のことはあまり知られていません。そこで現地をたびたび訪ね、世界に発信されてきた写真家・豊﨑博光さんに、マーシャルの人々の被害とその後について、写真を見ながら語っていただくことを予定していましたが、豊﨑さんが体調不良になられたため、長い間豊﨑さんの講演を見守り一緒に行動されてきた第五福竜丸展示館学芸員の市田真理さんに急遽ご講演をお願いしました。
第二部はパネルディスカッション「杉並から始まった原水爆禁止署名運動」です。ビキニ水爆実験で第五福竜丸をはじめ多数のマグロ漁船が被ばくし、大量の汚染マグロが廃棄される中で、杉並の魚屋・菅原健一氏が食の安全を求め水爆実験即時中止の署名運動を始めました。他にも区内で様々な取り組みが始まり、区議会でも決議が上がる中で、当時杉並区立公民館長だった安井郁氏が中心となって「水爆禁止署名運動杉並協議会」を結成し、超党派の人類的課題として水爆実験反対を訴える「杉並アピール」を発し署名運動を始めました。区民の7割が署名し、さらに杉並から全国によびかけ、3000万筆余の署名が集まりました。それが翌1955年8月6日、「第1回原水爆禁止世界大会」として実を結びました。この取り組みの中で、被爆者の方々も声をあげ、1956 年原水爆被害者団体協議会を結成し、それ以降、全国で、世界で証言を続けています。そのことが 2017 年の核兵器禁止条約につながったのです。 当時の杉並の人々の思いを受け継ぎ、核なき世界をめざして、今、私たちができることを考えていきたいと思います。パネリストは市田真理さん(東京都立第五福竜丸展示館学芸員)、竹内ひで子さん(菅原健一さんの娘)、安井節子さん(安井郁さんの長男の妻)、林美紀子さん(杉並ユネスコ協会顧問)、司会は杉並ユネスコ協会理事の小寺隆幸です。


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