【共同テーブル第11回シンポ】
民法改正によって「共同親権」が2026年までに導入されることになりました。「共同親権」 は、未成年の子どもについて父と母の双方が共同して親権を行使する制度です。離婚しても親は 親、という美しいイメージを抱きそうになりますが、離婚しても元配偶者と子どものことで連絡 を取り合わなければならず、DV から逃れられなくなる懸念も出ています。これでは、離婚後も 元配偶者(多くは夫)の言うことに従わせたい関係性を許し、両性の合意のみによる婚姻・離婚 などを保障した憲法 24 条を無視した「ゾンビ型家制度」になりかねません。しかもこれは、法 律婚か事実婚かを問わず、また結婚中か離婚後かに関係なく、「18 歳未満の子どもがいる方すべ てを対象とした大改正」なのです。足元にソフトに忍び寄る改憲。その実像について、一緒に考えてみませんか。
プログラム
開会挨拶
杉浦ひとみ(総合司会・共同テーブル発起人)
「趣旨説明:共同親権と戦争の浅からぬ関係」
竹信三恵子(コーディネーター・共同テーブル発起人)
資料1.家庭内の支配関係(DV)をひきずる「共同親権」
資料2.「共同親権」について改正された民法の条文 …‥
資料3.共同親権推進派・高橋史郎論文抜粋
対談「共同親権の何が危ない?」
元文部科学省事務次官・前川喜平十弁護士・武井由起子
武井弁護士の焦点解説
:共同親権って何? 憲法24条との関係は?
・選択的夫婦別姓と同じで選択できるのでは?
・養育費や子育て…お父さんの支援が増えるの?
・就学支損金や公的支援はどうなる?
・学校現場や支援現場はどうなる?
・つまるところ共同親権の危ないところって何なんだろう。など。
現場から「2年後の共同親権導入に備えた問題と行動の提起」
・支援者から:吉祥真佐緒(一般社団法人エープラス代表理事)
・DV被害者から
前川喜平の現場への質問
2人の問題提起を受けて質問し、今後すべきことを確認
会場からの質疑
まとめ(コーディネーター)
閉会あいさつ(総合司会)