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山本太郎:
失礼を致しました。9分押しで始めさせていただきたいと思います。申し訳ございません。よろしくお願い致します。れいわ新選組代表の山本太郎です。れいわ新選組の次期衆議院選挙、第一次公認の発表ということでこの近畿ブロックの小選挙区で立候補をお願いしたいと思ってる方をご紹介しようと思っております。
ご紹介する前に、私たちれいわ新選組が、次期衆議院選挙をどのように戦うかということに関しまして、まず皆さんにご説明をしたいと思います。もう既にご存じの方がほとんどだとは思いますけれどもご説明致します。戦い方は2つあると常々申しております。ひとつは私たちが独自で戦うというやり方。で、もうひとつは野党で共闘をしていくという戦い方。ただし、その場合には、消費税5%に減税するということが選挙の旗として、メインの旗として振られることが確約されるということが私たちの野党共闘への条件であるということです。
もし野党共闘というものが消費税5%という旗でまとまれるならば、私たちは捨て石になる覚悟で。ま、れいわ新選組全体と言いますか、私自身が捨て石となる覚悟でやっていきたいという思いです。
一方で独自に戦うということになった場合には、最大で100人の候補者を擁立できるようにしていきたいということでございます。この100人の候補者ということを確実に立てられるかどうかということなんですけれども、それは参議院と同じように、どれだけのご支援をいただけるかということからの逆算になると。要はどれだけの寄附額が集まったかということによって候補者の擁立数は変わっていくということです。なので、この先、この近畿ブロックにおいてどれくらいの候補者を立てられるかということは、まだ確定的なことは言えない状況であります。まずはそういうことで。スタンバイできてますか? 大丈夫ですか?
では、それでは、れいわ新選組、次期の衆議院選挙の第一次公認候補者の方に入っていただきたいと思います。よろしくお願いします。どうぞ。
ありがとうございます。大石あきこさんです。大阪5区から立候補の予定でございます。大石さん、では、よろしくお願いします。
大石あきこ:
よろしくお願いします。5分くらいの自己紹介でしたか? 私は大石あきこと言います。これから大阪5区で予定候補者として活動します。私は1年前まで大阪府で公務員をしていました。16年間、大阪府庁で働きました。12年前に、2008年になるんですけれども、橋下徹さんが大阪府知事に最初に就任した朝礼の時に作業服を着て立ち上がって「どんだけサービス残業やってると思ってるんですか」と抗議をした女性職員としてその時、話題になりました。
今回、れいわ新選組で、れいわ新選組に参戦したい理由は大きく二つあります。ひとつは働く現場に光を当てたいからです。もうひとつは山本太郎さんが言うような、すべての人が生きていたいと思える世の中に変えたいからです。そのひとつ目の、「はたらく現場に光をあてたい」というのはどういうことかと言うと、私は2002年に大阪府庁に入庁して働き始めたわけなんですけれども、そこから大阪府庁で現場の仕事を一生懸命働いている人たち、専門知識や技術を磨いて府民のために働いている人たちをたくさん見てきましたし、私もその姿を見て最初は公務員って楽なのかな、とか、楽だったらいいなって思ってたんですけれども、そうじゃないんだと気持ちを改めて、そのような、そういう人になりたいと思って、私なりに真面目に働いてきました。
また、公務職場だけではなくて、大変苦しい状況の民間の職場の働いている人たちの、現場のこともたくさんの人に聞かせていただきまして、今、世の中を回しているのは、そういう働く人たちだ、その現場にあるということを自分も働いて実感するようになりました。
ところが、今の社会はそういった社会を回している人たちに光が当たっていないと私は思います。大阪府庁で言うと、例えば、今、新型コロナウイルスの感染拡大が、大阪府庁というより、今、日本でも大問題になってるわけですけれども、この感染拡大を止める仕事に、保健所と衛生研究所が連携して感染拡大を防いでいくというところがあります。衛生研究所で検体を検査していったり、また新しいウイルスが見つかった時には、それを正しく迅速に調べられるような新しい検査方法をどんどん開発していくとか、保健所と一緒になって感染ルートを特定して感染拡大を防いでいく、そういう地道なひとつひとつの仕事があって、感染拡大を防ぐことができます。大阪府庁ではその仕事が2012年頃から議論されて、無駄なものだと節約対象にされてしまい、検査なんて単純作業だから外部に民営化してできるということを橋下徹さんやその会議で色んな方がおっしゃって、それで3年前に、全国で唯一、衛生研究所が大阪府と大阪市の2つあったものが1つに減らされ、民営化されました。
現場の橋下徹さんは、私がテレビとかこの間出た時にも、常に口癖は、「一般職員の大石さんには分からない」。でも、私はそれは違うと思うんです。衛生研究所でも色んなところでも、現場を回している人たちの専門性や技術、知恵があります。その意見をちゃんと聞いて、その技術や知恵を拾い上げていく。そういう社会でなければ、これから色んなことがある危機に対処は出来ないんです。だから私は、今の社会を回してる、でも今、軽んじられている存在の現場で働く人たちに改めて光を当て、非正規とか、真っ当な雇用にありつけない人たちが真っ当な雇用にありつけ、まともに生活できるお給料に変わっていく。その人たちの知恵と技術で、もっと社会を良くしていく、そのような社会を実現していきたいと思います。
そして2つ目に私が参戦したい理由として、すべての人が生きていたいと思える社会、世の中に変えたいというところで。これは、今、そうなっていません。私はそれがとても悔しいと思っています。生きていたくないと思う人の理由は色々あると思うんですけれども、やはり今の社会で、皆んながお金と時間に余裕がない。それから勝手な生産性で人間を評価され、孤立バラバラにされて、そういう状況があります。その状況をまずは私は変えていきたい。誰もがお金と時間に余裕があり、勝手な生産性で評価されない社会を。孤立バラバラにされている大人やお年寄りや子どもたちがいない社会を、山本太郎さんと共に、また、山本太郎さんの訴えに心響かせて、今、全国で一緒にボランティアをしている仲間の皆さん、まだ出会えてないこの国に生きる人たちとたくさん出会って、皆んなの力でそのような社会を実現していきたいと思います。私の自己紹介と決意表明は以上です。よろしくお願いします。座らせていただきます。
質疑応答
山本太郎:
すいません。早く言えばよかったですね。(笑)挨拶だけですぐ座って良いですよって。はい、すいません、失礼しました。というわけで、大石あきこ本人からの声を聞いていただきました。
続いて、記者の皆さんから直接ご質問いただければと思いますが、所属とお名前をいただいてご発言をいただくという方式でいきたいと思います。挙手でお願い致します。どなたかございましたら。
記者:
共同通信のタカツと申します。山本代表にお伺いしたいんですけれども、大阪5区は、立憲の現職おりまして、さらに共産(党)にとっても必勝区ということで宮本(徹)さんというエース級を当てて来ている状態になります。そうなると三者とも共倒れという可能性も、当然、出てくるかと思うんですけれども、そのあたり他党との調整はどのようになっているんでしょうか?
山本太郎:
他党との調整はまだ行なう段階でないと思います。それぞれが、それぞれが立てたい人物をそれぞれの選挙区で発表しているっていうのが各党の態度だと思うので。私たちも同じように、そのような状況であると。こっからの調整というのはおそらく、もう少し先になっていくのかなとは思います。ええ。特に私たちとしては消費税5%というところに対しての、なんだろな、答えという部分に関して、なんでしょうね、話し合いのテーブルに着くというような段階になっていくと思います。
もちろん宮本さんは5区で、共産党としては宮本さんが5区で手を挙げられたってことですけれども、以前では12区でしたっけ? (12区)で、出られていますし。私たちとしては大石あきこさんは、府議選にも出てるわけで、5区が活動の場としてこれまでもやってきたところだということなので。私たちとしては、この5区という部分に関して、そもそもなんだろ、テーブルには着くという話ですけれども、譲るという気持ちはあるわけではないですね。だからそれを超えるような何か話し合いがなされるっていうことが、この先あるのか、ないのかということは私からは何も言いようがないということです。はい、ま、そもそも5区というところで活動をされていた大石さんが、この5区において立候補をするという決意を固めたということですね。発表が遅かった、早かったというのはまた別の話だと思います。
記者:
関連してなんですけれども、5%への減税については、ま、共産党はかなり理解を今、示している形と思うんですけれども。その共産党、示している共産党とも、仮に共闘することになったとしても5区は譲らないという理解でよろしいんでしょうか?
山本太郎:
ありがとうございます。そもそも5区で活動をずっとされていた方が手を挙げているわけですから、そういう意味ではアドバンテージっていうのはこちらにあるんではないかというように考えます。この先の話し合いというところにおいて、まぁそこは詰めていくところだとは思いますけれども、今の時点で私たちはそういう気持ちであるということです。
司会者:
はい、他にご質問はございますか?
記者:
ネットメディアのIWJ京都のハキザキです。お二人にお伺いします。大阪が地元のお二人ですから、お二人だから、今の都構想、維新政治についてどのようにお考えでしょうか? よろしくお願いします。
大石あきこ:
ありがとうございます。私は、先ほど申し上げたように橋下徹さんの登場の時から、そういったトップダウンで働く人を非正規化しても当然だとか、給料を減らして気に入らなかったらクビだみたいなやり方そのものがおかしいと思っていましたので。それを推進している維新府政・市政ですので。その、その推進の先にある都構想に対して反対しております。それでよろしかったでしょうか?
(記者の発言マイクなし聞き取り不能)はい、そうですね。維新政治の私が考える本質としてはそういった働く人が、今、社会を動かしている本質であるのに、その人たちをたわいもないものに扱って、お互いをいがみ合わせていく。また、経済政策としてはカジノ、インバウンドに極端に頼ったグローバルビジネスで果実を、大阪の税収がもし上がれば、その限りにおいて社会保障をするといった考え方の経済戦略、自治体経営モデルですので、私はそれは非常に転倒していると思っておりまして。今の景気の停滞を招いているのも、維新だけではない、今、安倍政権も含めて日本全体で行なわれてるグローバルビジネス依存だとか、そういったことに現れ、その一番最先頭が維新のされている都構想だ、カジノということですので、これを私は大阪で止めるっていうことは日本のあり方そのものも変えていけるという風に考えております。
山本太郎:
ありがとうございます。今、大石さんがおっしゃった通りだと思います。まあ、まさに今、この大阪が、この維新政治というもの自体が、なんだろうな、新自由主義の実験を先頭に立って進めているという状況だと私は感じています。結局、そのようなことが拡がっていけばどういうことになるかということですけれども、先ほどの大石さんの挨拶の中にもありました通り、例えば公衆衛生にかかる部分をコストカットをされてしまったりとか、結局は、人の命に関わるところまで削られていく可能性が高まってしまうということですね。そういうことを考えるならば、やはりそういう、そういった政治とはまた違った選択肢を私たちが、大阪の人々にも伝えていく必要があるだろうと。別の形での経済成長というものを提示していきながら、新自由主義というものに対してブレーキをかける必要があると、そう思ってます。
司会者:
他にご質問はございますか?
記者:
NHKのアオキと申します。大石さんにお聞きします。あの、大阪5区というのは直近の衆院選挙で、日本維新の会も自民党も候補者を立ててない選挙区だと思うんですが、そもそも大阪5区という選挙区に対しての評価と、有権者の皆さんへのメッセージをお願いします。
大石あきこ:
ありがとうございます。たしかに今、大阪5区では公明党の方が出ておられて、おっしゃる通りだと思います。あのまあ、維新政治がどうなのかっていうことを、一番に問いたい選挙であれば、そこに私が一騎打ちとか、三つ巴という形で入っていくっていうのも一般的にはあり得ると思うんですけれども。私が先ほども説明があったように、淀川区で活動しておりまして、今、淀川区の保護者の方々と一緒に、障がいがあるないに関わらず普通学級で子どもたちが学んでいける学校づくり、そのためには少人数学級にしていくんだっていうような取り組みですとか、淀川区内の介護の事業者さんと、介護の事業者があまりにも物が言えなくて、低賃金で人手不足の状況ですから、そこのネットワーク作りをやって状況を変えていくんだということを、既に活動実態がありまして。ですんで、そのなんていうか、絵的に維新と一騎打ちできたら面白いって要素も、まあもちろんあるかもしれませんけれども、私としては自分の足元のところで、一人一人、一緒に社会を変えていける仲間を具体的に作っていくという運動としてやっておりますので、やはり選びたいのは当然、足元の大阪5区っていうのもあります。また公明党さんにおかれましては、この間、都構想に明確に賛成とおっしゃっていますので、都構想にイエスなのか、都構想じゃない経済政策なのかを選ぶ選挙としては、大阪5区でも面白いものだと思います。
司会者:
他にご質問はございますか?
記者:
毎日新聞のツクイと申します。山本代表にお伺いしますが、都構想の住民投票がですね、今年行なわれることが確実となっていますが、政党としてその際にどのような活動をされる考えがあるか、お聞かせください。
山本太郎:
もちろんこれは、こういった新自由主義政策的なものに対して反対をしていくというような考えを持つ政党とは当然、横に繋がっていきながら。政党以前にですね、このことに対して、先の住民投票であったりっていうものでも反対を示してきた人とも繋がりながら活動をしていきたいという考えです。
記者:
知名度もおありだと思うんですけど、直接入られて、その街頭に立ってというのもお考えということでしょうか?
山本太郎:
そうですね、どういうような場面で、どういうようなことになるのかっていうのは、全く今の状態ではわかりませんけども、なんだろうな、その都構想に対して、そういった経済、そういった政策ではなくて、もっと違った経済政策あるのではないかというような人たちと繋がっていきながら、どういうようなアプローチがあるかってことを、この先、話し合っていきたいと、そのように思います。
今、次の衆議院選挙の準備に入っているような候補者の間でも、関西の中ではもうこの都構想に対して反対だけれども反対と言うのはやめようと、維新の力が強いからということを、そんな、あのなんでしょうね、そんな腰の引けたことを言っているような人たちも複数いるということを聞いています。そういった人々にも、私はやはりしっかりと筋を通していただきたいと。自分が議員になるために選挙に出るとか、何とか勝つとかっていう考え方は置いて、人々のために自分は政治の場を通して活動したいんだっていう筋を通すためにも、やはり皆んなで力を合わせて、これをなんとか食い止められる考え方を皆んなで提案していければという風に思います。
司会者:
他にご質問はございますか?
記者:
ABCテレビのキハラと言います。山本代表に伺いたいんですが、今後の擁立方針について伺いたいんですが。大石さんは元々、淀川区なので、5区でたまたまそこが公明党の選挙区だったということだと思うんですが。大阪においては、国政の与党の自民党、大阪の与党の維新がガチンコ勝負で、なかなかその他野党が、有力候補を立てられないという状況がある中で、そのそこに割って入ってれいわが候補者を立てれば、有権者の選択肢も広がるんじゃないかと思うんですが、そういった観点から今後の擁立方針があればお伺いできますか?
山本太郎:
ありがとうございます。おっしゃる通り、有権者の受け皿として、私たちがここ大阪で、この近畿ブロックで小選挙区を数多く立てたいという意思があります。で、その第一弾として大石さんという方をご紹介している状態です。というのも、先の参議院選挙においての、私たちれいわ新選組に得票いただいたっていうような状況を色々と調査してみると、この大阪、この近畿ブロックにおいて、私たちが比例ブロックで議席が取れるという可能性が非常に高い地域なんですね。そういった意味でも、やはり複数、この近畿ブロックにおいての小選挙区という部分において、私たちは候補者を立てていくつもりであると。まあ他の野党が、この苦戦をしているという近畿ブロックにおいて、私たちはそこで拡げていきたいという気持ちです。この先、立てていくという気持ちです。
記者:
優先的に立てたい選挙区なんてのはあるんでしょうか?
山本太郎:
ありがとうございます。もちろん大阪であるならば、おそらく私と非常に、何だろ、親和性が高いというか、北摂であったりとかですね。他にも兵庫県です。兵庫県、私の出身地でありますから、例えば兵庫7区とか、他にももちろん1区とか、他にも選挙区は多々あると思います。その中で、確実に勝ちにいくということを考えて、その候補者とのバランスってことでも考えていきながら。もちろんそこには冒頭申しました通り、どれくらいの寄附額が集まるかということも見ていかなければならないんですけれども。やはり先行していって、でも、ぜひこの近畿ブロックでは、私たちれいわ新選組が受け皿となるべく、手を挙げていきたいという積極的な気持ちです。
司会者:
他にご質問はございますか?
記者:
度々すいません、共同(通信)のタカツです。大石さんにちょっと細かい点なんですが、確認をしたいんですけれども。まず、統一選の際は社民(党)から確か推薦をもらっていたと思うんですけども、れいわの公認以外どこから推薦を、どこかから推薦をもらう考えはあるのかという点と、あと比例との重複ってのはされるんでしょうか?
大石あきこ:
私は今、特に考えておりませんが、山本太郎さんはお考えはありますか?
山本太郎:
ありがとうございます。基本的に小選挙区挑戦していただく方というか、基本的に私たちのグループから立候補していただく方は重複立候補です。で、他党からの推薦ということですけれども、おそらく推薦ということになるためには5%というところがクリアされていなければ、なかなかこう、なんだろうな、整合性が取れないというようにも思えます。なので、その件に関しては、今、この場ですっきりとお答えすることができないのは申し訳ないんですけれども、そんな感じです。
記者:
あともうひとつ、今回、大阪5区ではれいわもかなり票は獲得したといいつつ、ポイントで見ると3.69%で、当選を考えるとまだまだなかなか上積みが必要だと思んですが、これを伸ばしていくためにどういった戦略をお考えでしょうか?
山本太郎:
ありがとうございます。とはいいながらも比例ブロックであるならば、位置は確定している状態かという風に思います。で、この先、2議席、3議席と増やしていくにはどうしていくかということが必要だと。で、そもそも私たち、まあ選挙前も選挙中もテレビメディアからは、ほぼ無視をされていた状態でしたから。しかし、もう政党要件を満たしたということで、次回からはその尺が短いとかっていうことはあるでしょうが、少なくとも触れなければならないという状況下にあると思います。そう考えるならば、前回の選挙とはまた違った、なんでしょうね、メディアの露出の仕方ということが担保されるのであろうと。それが例え、短くてもということですね。そう考えるならば、選挙前、選挙中、ほぼテレビメディアで取り上げられずに、大阪での、大阪というよりも近畿圏での得票をいただいたということがベースにあるならば、さらに伸ばしていけるという風に考えるのが普通ではないかという風に思います。
司会者:
他にご質問ございますか?
記者:
朝日新聞のマツザワと申します。大石さんに伺いたいんですけども、はたらく人たちに光を当てたいということなんですけども、なんか具体的にやりたい政策ですとか、お聞かせいただけますか?
大石あきこ:
ありがとうございます。働く人たち、もう全体にお給料が、お給料とその時間に余裕が無さ過ぎますので、もちろん働く人たちが全体で賃金を上げていくような運動に関して私も主体的に働きかけてくっていうのはありますけれども、経済政策として、私の方で考えておりますのは、介護と保育の所得倍増を訴えております。
で、特に具体的には介護の人手不足が非常に深刻になっておりまして、大阪府内でも2025年に3.4万人の介護の人材不足が、大阪府自身が推計しております。ですから、絶対に確保しないといけないものだと考えましたら、賃金は大幅に引き上げる以外にはありえないという風に考えてまして、それで、それは全国もそうなんですね。で、試算を行ないまして、介護現場の非常に詳しい方々と一緒に設計して参りまして、利用者に負担がない形で全介護労働者のひと月8万円の賃上げ、これは常勤換算にはなりますけれども、それをやれば大幅に賃金が上がりますので、人手不足に大きく状況が変化になるであろうと。
この場合、全国でやりますと、新たに国が2兆円、年間2兆円の予算を用意しないといけなくなります。財政出動ということなんですけれども、私はそういったことができるという経済理論を採用して経済政策を考えておりますので。今、世の中の景気が回っていない背景として、人々の所得が低い、購買力がないということが大きいですので、人々に必要な事業で、かつそのメインは賃金が上がるような方法で財政出動すれば景気も良くなりますし、人手不足も、介護という必要な事業の人手不足も解消できると。そういった視線で日本社会全体の労働の配分のあり方を考えていく。その配分を変えるために、賃金を財政出動によって変えていく。それが効果的であろうと考えております。
司会者:
他にご質問はございますか? 他にご質問は?
大石あきこ:
今、ひと言でなかなか申し上げにくいんですけれども、配布しましたでしょうか? 資料に、来月、本を出すんですけれども(笑)
山本太郎:
ああ、ぜひぜひ宣伝してください。
大石あきこ:
宣伝したらいいんでしょうか?
山本太郎:
はい。
大石あきこ:
どうやって財源が生まれるのかということも含めまして、「「都構想」を止めて、大阪を豊かにする5つの方法」ということで、対談がメインですが、そういった理論についても語っております。山本太郎さんと松尾匡さんと藤井聡さんに対談いただきまして、その全般的な経済政策や今の都構想の問題についてまとめております。よろしくお願いします。
山本太郎:
ぜひ会社の経費などでね、お買い求めていただければと。大石あきこさんの考え方がよくわかるということだと思います。
司会者:
今、出された資料については帰りにお渡しさせていただきますので、どうぞ出口の方で受け取ってお帰りいただくよう、よろしくお願いします。他にご質問はございませんか?
山本太郎:
後ろの方が手を挙げてらっしゃいます。で、この後、会見終了した後になんとなくぶら下がるっていうのは行なわないので、できればここで聞ききっていただきたいということです。よろしくお願い致します。
記者:
二度目のIWJのハキザキです。山本代表にお伺いします。少し質問の趣旨が変わりますが、山本代表の魅力について、ご自身でどのように思っていらっしゃいますか? アピール、アピール、アピールポイント。
山本太郎:
そうですね。まあ、よくは分かりません。なんだろうな。お茶目なおっさんで。お茶目なおっさんは政治に関係ないか。すいませんね。自分の中であまり私欲というのがそんなにほとんどないって自分で思います。だったら、元の仕事やってるってことですね。所得が下がってまでやる売名なんてあり得ないってことです。なぜやってるかっつったら、やっぱあまりにもひどい世の中だから何とかしたいっていう思いですね。そっちに振り切れちゃったってのは、やっぱり自分にこらえ性が無かったってことだと思います。
で、私と同じような思いの方ということであり、大石さんには大阪から出ていただきたかったってことですね。本当にかなり、かなりと言いますか、本当にまっすぐな方なんですよ。で、応募してくださる方、皆さん熱意があるってのは当然のことなんですけど、そんなかでも、本当に徹底的に人に対して優しいってことですね。いろんな方々に対して寄り添うっていう気持ちが本当にあるっていう、この天性のものだと思いますけれども、そういう方に私は政治家になっていただきたいという思いです。はい。
司会:
他にご質問はございますか?
記者:
毎日(新聞)です。お世話になります。橋下さんが知事になられた時に、朝礼で発言をされたと思うんですけども、あの時の思いとあの経験があったからこそ、今、こうやって質問されるという風なところに関連性であったりだとか、そういう風なところをちょっとお伺いできますでしょうか?
大石あきこ:
難しいご質問ですね。橋下さんに朝礼で噛みついたのは、あの時、大変勇気が要りまして、今日もカメラの方たくさん来ていただいてますけれども、無茶苦茶たくさんのカメラに囲まれ、しかも橋下さんが、もう、大フィーバーの頃ですので、公務員はもれなくシロアリ扱いっていう場面で、立ち上がって抗議するってのは正直、大変勇気が要りました。
でも、なんでそれをやったかっていうのは、やはりその、公務員はシロアリだ、特権階級だと言いながら、その大金持ちの方がどんどん大金持ちになっていくルールだとか、非正規雇用に関しては何もおっしゃらずに、公務員という同じ働く人を捕まえて分断していくというやり方は、社会全体にとって絶対に良くないものだと思いましたし、もちろん、公務員の、同じ公務員の人たちもそれに傷ついてるわけですから、やはり誰かが何かやらなければならないということで、立ち上がった次第です。
今回につきましても、なんていうか、自分の身の丈から考えると、何度かの奇跡を起こさないと、小選挙区で勝利できないような場面で、私は今回決意したわけですので、誰かが何かをやらなければ、都構想、カジノという大きな、住民にとってマイナスの遺産が進められてしまう。またそういったことが進められたら、全国でも同じようなことになっていって、この国に生きる人たちが苦しめられるということで、誰かがやらなければならないし、まあ、何とかなるだろうと思いまして、やっておりますので。まあ、関連性というのはそういうところなんでしょうか?
また山本太郎さんも、こらえ性がないって、ご自分のことをおっしゃるんですけれども、私ももうこらえることができないと言いますか、これをまあ、こういった挑戦をしないままに過ごした時に、振り返って自分が後悔するんではないかなと思いますので、命まで取られるわけでもありませんし、本気を出してやれば勝てるだろうと、小選挙区で勝てるだろうと考えてます。
司会:
他にご質問はございますか?
記者:
何度もすいません。共同(通信)のタカツです。山本代表に最後ひとつお伺いしたいんですけれども、戦い方として、冒頭2つあるとおっしゃられていたんですが、一方で、れいわとして、共産党本部の党大会も、安保関連法廃止の廃止を求めている市民連合の会合の呼びかけにも、出られていない状況だと思います。友好関係にある共産党の関係者の方なんかからも、その共闘には加わらないという意思表示を、すでにしたんではないかというような声も聞こえてくるんですが、その点はどのようにお考えでしょうか?
山本太郎:
ありがとうございます。えっと、大きな勘違いをされているのではないかなという風に思います。共産党の党大会に出席できなかったことや、その市民連合との話し合いに対して出席できなかったことっていうのは、そもそも私たちが先に設定しているスケジュールがあるわけですから、そこにはスケジュールが合わず行けませんということは事前にお知らせをしているということですね、ええ。
で、一方で、他党に関してはいかがでしょうか?ってことなんです。私たちは他党が一切乗らなかった、野党の連立政権構想っていう部分に対して、いち早く手を挙げてるんです。共産党に、共産党が提案をする、野党が固まりになってこれから政権を作っていくのに話し合おうよという場ですね。これに対しては他党は一切、手を挙げてません。おそらく共産党と同じように見られたくないとかっていうような、そういうような、どうでもいいような、はっきり言ってどちらかというと差別的な、反共的な考え方の、たぶん判断だと思うんですけど。私たちは他党が一番乗り越えられないところに対して、もう一番最初に手を挙げて賛同をしてます。それは理由は何か?っつったら、当然、野党側がこれからどういう政権を作っていくのかということを、具体的に全員がテーブルに着いて話し合うということによって、「あ、そういう政権構想があるんだったら、ひょっとしたら野党の固まりにも託せるかもしんないね」っていう機運を高めていかないことには、私、人々に期待っていうものは生まれないという考え方からですね。どこの党も乗らない連合政権構想ってところにいち早く手を挙げてる状態です。なので、例えば共産党の大会に出席できなかったことや、この市民連合さんが開催されているような話し合いに出れなかった、これはあくまでも私たちのスケジュールというものが先に決まっていたから、ということに他ならないってことですね。ええ、まあ、そのような言い回し方で、分断というものが起こっていくんだろうと、そのように思います、はい。
司会者:
他にご質問はございますか?
記者:
関西テレビのマナベと申します。野党共闘のために5%消費税で、そういうの、今、呼びかけてる途中だと思うんですけども、後ろの看板には廃止という風にも書かれてますし、単独で戦うようなことになっていけば、やはり消費税は廃止という風なことを訴えていくのでしょうか?
山本太郎:
ありがとうございます。私たちれいわ新選組は、消費税は廃止しかないと思ってます。20年以上に及ぶデフレ、この原因を考えれば、当然、強制的な物価の引き上げを続けてきた、このデフレの20年の間に何度も強制的な物価の引き上げを行なってきたわけですね、消費税によって。で、一方で、人々の実質賃金は下がりっぱなし、生活苦しくなるの当たり前。より世の中にお金が回らないっていう現実を作り出してしまった。これはもう間違いなく自民党の経済政策、もちろん民主党も含め経済政策の誤りであったであろうと、私はそう思ってます。
それに対して、やはり人々の生活、これを底上げしていくため、要は子どもの約7人に1人が貧困ですから、一人暮らしの女性の3人に1人が貧困ですから、こういった状況をやはり変えていくためには、人々の生活を底上げする必要がある。これを行なうためには、やはりまず必要なことが物価を下げる、消費税の廃止ということが一番効果てきめんであろうと。それによって中小零細、個人事業主も救われると、私はそう思ってます。
で、次期選挙においては、私たちは、まず廃止ということを訴えていったとしても、いつ廃止にできるんですか?ってことだと思うんです。それは私たちが政権取ってからです、それまでは消費税上がりぱなしでごめんなさいね、皆さん、っていうことは言えないってことなんですね。まず、政治が行なうべきこととして、もちろん消費税廃止という目標を持ちながらも、まず第一歩として進める必要があると。そのためには野党が固まりになり、消費税5%という旗を振って、まず第一段階として消費税減税を勝ち取り、人々の生活を底上げし、ひいては日本経済を再生の道に導いていくということが、絶対的に必要であるということですね。
で、話戻ると、もし消費税5%ということを野党結集の旗にできない場合に、私たちは当然、訴えとしては、消費税廃止ということになります。ただし、その先々において、パワーバランス、野党側にパワーバランスが傾いた時に、消費税5%というアプローチができるタイミングがあるならば、その時はその提案もしていきたい。最終的には廃止、で、状況状況によっては5%でも一刻も早く進めたいという思いです。
司会者:
他にご質問はございますか? よろしいでしょうか?