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石垣市議会、「尖閣」の字名変更を決議
力で解決する方向は、ミサイル基地と同じ
6月22日、慰霊の日の前日、石垣市議会では「尖閣諸島」の字名(町名)を「石垣市登野城(とのしろ)2390~2394」から「石垣市登野城尖閣2390~2394」にするという議案が可決した。(議員出席は議長を除いて21人、反対8人)
花谷史郎議員(無所属)は、「今、中国と緊張度が高まっている中で議決されてしまった。これからが心配だ」と語った。
市議会定例会では、「国の主権に関わることは、一切他国に配慮する必要はない」とまで言い放つ字名変更賛成議員もいた。これに対し内原英聡議員(無所属)は、「私は、他者への敬意を市長に求めた」と語った。
字名変更が議決された直後、中国は外交ルートを通じて日本側に「遺憾と厳重な抗議をした」と発表。台湾は宜蘭県の林姿妙県長が遺憾の意を表明し、同県議会は「尖閣諸島」の台湾名の「釣魚台」を「頭城釣魚台」に変更するように政府に要請することを決めた。
内原議員は、「イージス・アショアの停止は、本土と沖縄の温度差を感じる。南西諸島のミサイル配備計画は、これまでの自衛隊駐屯地とまったく質が異なるものだ。大変危険性が高いもの」語った。字名変更と石垣のミサイル配備は一体の情勢としてみていく必要があるということだろう。(湯本雅典・取材:6月23日、石垣島バンナ公園、戦争マラリア慰霊碑の前で)