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20241025 UPLAN 山崎裕待「声を上げることの意味~総選挙直前でヤジ排除問題を考える~」

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【たんぼぼ舎の浅野健―が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座】
ドキュメンタリー番組(46分)上映『ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に~』2020年5月24日放送
2019年7月15日、札幌での安倍首相の応援演説で、「安倍やめろ」とヤジを飛ばした男性が警察官に排除された。「増税反対」と声を上げた女子大生も同様だつた。
その日排除されたのは声を上げた人だけではなく、無言でプラカードを掲げた人もいた。
プラカードを掲げられなかった女性はこう語る。
「無言でプラカードを掲げるというのは、誰にでもある権利。弱者ができる唯一の一人でできることを奪う国は、民主主義ではない。」
かつて日本では言論の自由が抑圧されていた時代があった。治安維持法によって、思想の自由さえも奪われていたのだ。声に出した中身や無言で掲げるプラカードの内容によつて、排除の対象にされてしまう。
あの日の札幌では、過ぎ去つたはずの時代のように民主主義が大きく制限されていたのではないだろうか。
安倍晋三首相(当時)の専制体制が頂点にあった2019年の参院選挙の際、札幌市内で演説中の安倍氏に向け「安倍やめろ」などとヤジを飛ばしたことで多数の警察官に引きずられ排除されたとして、桃井希生さんと大杉雅栄さんが北海道(警察)を訴えた国家賠償請求で最高裁は8月19日、道側と大杉さんの上告をどちらも退けました。桃井さんに55万円の損害賠償を行なうよう道に命じた札幌高裁判決(23年6月)が確定しました。
札幌地裁判決(22年3月)は、道警の2人の排除は憲法が定める表現の自由の侵害だとして、計88万円を支払うよう道側に判示。札幌高裁は桃井さんへの賠償は認める一方、大杉さんの請求は不当に棄却。最高裁は憲法判断を放棄して、二審判決を支持しました。
道警ヤジ訴訟を取材してきた北海道放送の報道部デスクの山崎裕侍さんが製作した番組を上映し、公安警察の暴走と市民の抵抗の意味について語ります。
講師紹介
山崎裕侍 (やまざき・ゆうじ)
1971年生まれ。北海道出身。大学卒業後、東京の制作会社入社。テレビ朝日「二ユースステーシ∃ン」「報道ステーション」で犯罪被害者や死刑制度など取材。
2006年北海道放送に転職。警察・政治キャップや統括編集長を経て現在はコンテンツ制作センター報道部デスク。臓器移植や地域医療などドキュメンタリーを作り、民放連盟賞・ギャラクシー賞・文化庁芸術祭賞など受賞。個人として第74回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
映画「ヤジと民キキ義劇場拡大版」を監督(配信中)。
山崎さんからのメッセージ:
政治のものを申すことがこんなに難しい時代はどれくらい前にさかのばればいいのだろうか。演説会場で声を上げれば排除され、SNSで投稿したらバッシングされ、マスメディアは「中立病」にかかっている。札幌で起きた警察によるヤジ排除問題を通じて、声を上げる意味、特に近く総選挙が行わることが確実ないま、その価値と手段をみんなと考えたい。