南京証言集会「父の苦難を語り継いで」
日 時:2018年12月8日(土)13:30~(開場13:00)
場 所:PLP会館 5階 大会議室
大阪府大阪市北区天神橋3丁目9-27
大阪市営地下鉄堺筋線「扇町駅」4番出口より徒歩3分
JR大阪環状線「天満駅」改札口より南側へ徒歩5分
地図→http://plp-kaikan.net/access/a_index.html
参加費:800円
主 催:南京大虐殺60ヵ年大阪実行委員会
連絡先:080-3822-0404
南京大虐殺から80年を超えて尚、日本では、歴史に向き合おうとせず、あったことをなかったことにしたがる人々が、今尚、巷にはびこっています。
子どもも先生たちも競争させられ、じっくりと歴史を学ぶことをないがしろにされて、良い成績を上げることに翻弄されています。
過去から学べない者は、同じ過ちを繰り返す。
これは、かつての歴史を切り拓いていった人々の教訓です。
多くの幸存者の方々が、今はもう来日して語れなくなった中、その子たちが、親たち、祖父母たちの遭遇した苦難の事実に向き合い、加書国日本に向かって届けるメッセージに、私たちはどう向き合えばいいでしょうか?
今年12月は、南京から常志強さんの娘さんの常小梅さんと南京師範大字の張連紅さんを迎えます。
常小梅(チァン・シャオメイ)さんプロフィール
雨京大虐殺幸存者、常志強さんの娘さん。
1960年2月南京生まれ。
南京東方無線電機工場設計所で技術方面を担当、現在退職。
1937年12月、日本軍が南京を攻略した時、9歳だった常志強さんは、父と弟を日本軍に射殺され、姉を強姦・殺害されたのを目の当たりにし、また胸に刺し傷のある母が喘ぎつつも2歳の弟に最後の一口のおっぱいをあげた後に死んでしまったのを目にした。
常志強さんはあまりにも怯えて気を失った。
「私たちの家にはこれまで清明節がありませんでした。他人の家ではみな紙を焼いて祖先を祭るのに忙しいのです。小さい頃どうして私にはお爺さんやお婆さんがいないのと聞きたかったのですが、父の顔色が曇るのを見ると、口が開けなくなりました。」と末の娘の常小梅さんは語った。
常志強さんが、心の底に埋めた心の物語を初めて語ったのは、1949年に勤め先の上司へ報告した時で、半分語ると、悲しくて語り続けることができなかった。
後に、常志強さんが語れるようになってからも、取材を受け、証言を収録し終わると、ベッドに何日も横たわらねばならなかった。
このような状態で、父が語るのを、母は余り歓迎しなかったが、常小梅さんは、そんな父の姿を、父の証言を自宅で聞いてきた。
張連紅(チャン・リェンホン)さんプロフィール
1966年9月27日南京に生まれる。
南京師範大学南京大虐殺研究センター主任、教授。
南京大虐殺に関する中核的な研究者の一人。
多くの研究論文と著作がある。
なかでも、張憲文主編、張連紅副主編の「南京大虐殺史」(南京大字出版社)は英、仏、挽、米、伊、露、日など各国語に翻訳されて出版されている。
当時の駐南京ドイツ大使館のローゼン報告やアメリカ大使館の報告、イギリス、イタリア、ソ連などの国際社会の反応について報告していただきます。