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【新ちょぼゼミ】
この「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)」は、元双葉町町長である井戸川克隆さんが原告となり、東京電力と国が住民を放射線に被ばくさせた責任を正面から問う裁判です。原発立地自治体の首長だった井戸川克隆さんは、福島原発事故の前と後とで国や東京電力の地域住民や自治体に対する態度や対応が大きく違うことに愕然とし、これを放置したのでは住民が救われないだけでなく同じことがまた再び起きるだろうと判断し、過酷な被災生活が続く中、勇気をもって提訴をされました。また、この裁判の主任弁護士をつとめられる古川元晴弁護士は、2015年に『福島原発、裁かれないでいいのか』(朝日新書)を上梓。多くの福島原発事故関連の裁判で争点となっている「予見可能性」ではなく、「危惧感説(合理的危険説)」にもとづいて「予見義務」を争点とした裁判立証を展開されています。
今回はいよいよ東京地裁での裁判が終盤となったこの「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)」について、お二人からお話をお聞きします。
講師:
古川元晴(ふるかわもとはる)さん
最高裁判所司法研修所上席教官、京都地検検事正などを歴任。2011年より弁護士。
著書『福島原発、裁かれないでいいのか 朝日新書』より