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また長いこと更新が滞ってしまいました。学部生の卒業研究のためにということで始めた講義でしたが、研究テーマが変更して中止になったので、頓挫していました。せっかく始めたことですので、久々に更新を再開します。
このシリーズでは、松尾匡が現代的に復活させた「平均生産期間」という概念と、生産価格論や資本理論におけるその意義について解説します。
「その1」では、19世紀末のオーストリア学派の経済学者、ベームバベルクが、最初に「平均生産期間」概念を打ち出したときの説明を解説しました。そのときには、彼の説明にそって単線的投入構造での説明をしました。
私はこれを、一般的な循環的投入構造でも定義することに成功したのですが、まず今回の「その2」では、このことを最も簡単に、世の中にコメ1財だけがあるというケースについて説明します。
00:00 はじめに——今回の講義でお話すること
04:55 前回の復習:単線的投入構造の場合
11:16 コメ1財での循環的投入構造のケース:平均生産期間の求め方
26:39 単線的投入構造の復習:単利近似と平均生産期間
33:40 コメ1財での循環的投入構造のケース:単利近似と平均生産期間と価格
48:03 コメ1財での循環的投入構造のケース:バスタブ定理
続・数理マルクス経済学講義第16回「平均生産期間と資本理論 その1——単線的投入構造の例によるベームバベルクの説明」
https://youtu.be/eZI-5DSBbiM