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保守を表明する政権のもとで、国のあり方が大きく変えられようとする一方で、数々の不祥事が噴出し、国を支えるしくみが揺らいでいます。これを立て直すために、どのような政治思想が求められているのか。それは保守の思想だ、と中島岳志さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)は言います。中島さんによると、保守とは人間は不完全な存在だという人間観と、多様性への寛容を踏まえ、合意形成を図りながら永遠に微調整していく態度だといいます。保守という言葉が氾濫し、さまざまな使い方をされているため、ともすればその本義が見失われそうになっている現在、保守とは何か、ひいてはリベラル、自由、立憲主義とは、そしてなぜ今それらをめぐる思索が死者を呼び出すのか、中島さんにじっくりと語っていただきました。