【名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会】
今回の金曜行動には、韓国の光州・全南の音楽家で構成する「ラルブル・アンサンブル
」(L'Arbre Ensemble、代表:金修延氏)、7名が参加します。三菱重工本社前で、ヴァ
イオリン、チェロ、フルート、クラリネット奏者が「シンドラーのリスト」、「ガブリエル
のオーボエ」、「千の風になって」、「オールド・ラン・サイン」、「マイウェイ」などを
演奏します。「ラルブル・アンサンブル」の音楽家たちは、今年2月、光州で公演された
演劇『鳳仙花Ⅲ』を観て、元女子勤労挺身隊被害者たちのたたかい、日本の市民のねばり
強い支援運動を知り、感動を受けました。そして、そのたたかいに心を寄せ、支援したい
という思いから金曜行動に参加し、三菱重工前、街頭で演奏する計画を立てられたのです。
10月5日、戦時中に名古屋・三菱重工に動員され、長く裁判闘争を続けて来られた金性
珠さんが老衰のため亡くなられました(享年95歳)。生きているうちに三菱重工から謝罪
を受けたい、そう思ってたたかいを続けて来られた金さんに三菱重工が答えることはあり
ませんでした。今回の金曜行動は、「恨(ハン)」を抱えたままでこの世を去られた金性
珠さんの無念を三菱重工に伝え、強制動員問題の解決を迫る行動です。日帝強制動員市民
の会が、金さんとご遺族から託された思いを三菱重工に伝えます。
来年2025年は、敗戦80年、日韓基本条約締結60年となる年です。この間に日韓は、政治、経済、文化、人的交流を深めてきました。しかし、1965年時点で朝鮮植民地支配の不法性
を認めなかった日本は、その後、村山談話(1995年)、日韓パートナーシップ宣言(1998年)日朝ピョンヤン宣言(2002年)等で、朝鮮植民地支配が「多大の損害と苦痛を与えた」事実を認め、反省と謝罪を表明しながら、いまだに植民地主義を清算していません。それにより強制動員被害者は今も人権、尊厳を回復しきれていません。
2025年を前にして、戦時中に朝鮮半島から多くの人々を強制動員し、強制労働させた企
業は、韓国大法院が出した判決を受け入れ、被害者に謝罪、賠償すべきです。
今回の金曜行動は、そのことを強く三菱重工に迫っていくとりくみです。