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20240902 UPLAN 函館市大間原発建設差し止め裁判第32回口頭弁論 後藤政志「大間原発は欠陥原発!直ちに建設中止を!-能登半島地震から分かった日本の全原発の過酷事故対策の欠陥-」

チャンネル名: 

【大間原発反対関東の会】
プログラム:
1.弁護団報告中野宏典弁護士
「火山事象について、別件訴訟の証人尋問調書を踏まえた主張」
(神戸秀彦先生の意見書に基づき、規制委員会の判断未了でも、民事上の建設差止、行訴法上の処分の差止の判断はできる旨の主張)
2.講演:後藤政志さん(元東芝・原子炉格納容器設計者、原子力市民委員会委員)
「大間原発は欠陥原発!直ちに建設中止を!-能登半島地震から分かった日本の全原発の過酷事故対策の欠陥-」
大間原発の特徴と改良型BWR(ABWR)の危険性=設計者の視点から=
《講演の骨子》
能登半島地震では、地盤が4mも隆起し、地割れで道路が寸断され、もし原発も事故を起こしていれば、とても避難などできないことは、だれの目にも明らかになりました。
しかし、能登の地震の脅威は、避難ができないことだけではなく、原発の事故対策そのものができなくなることの方がより影響が大きいのです。
すでに設置されている原発の基本的な仕組みでは、もはや事故対策ができないために、可搬式の電源車やポンプ車、放水砲などが用意されています。
人の手で運び、事故対策の作業をすることになっていますが、可搬式の装置の移動や運転、さらに必要な人材すら原発まで行けないことが想定されます。
原発の重大事故(過酷事故ともいう)への進展を防ぐことなど、とうていできません。
下記の通り講演の主旨を列挙します。
1)原発の仕組みを分かり易く簡潔に説明する。
2)福島事故の経緯として、何が解明され何か解明されていないか。
3)能登半島地震は日本の全原発の安全性の根本的な欠陥を示している。
4)規制委員会は「安全性の考え方」が分かっていない。
5)大間原発の特徴と改良型BWR(ABWR)の危険性について設計者の視点から説明する。
(柏崎刈羽原発6号機(ABWR)の設計に従事)
6)私たちにとって「安全とはなにか」という視点から原発が共存できないことを示す。
全原発の稼働停止と大間原発の建設中断を訴える。

後藤政志さん
1949年東京生まれ。
1970年沼津工業高等専門学校機械工学科卒、広島大学工学部船舶工学科編入学、1973同卒業。
民間企業にて、海底石油掘削装置(石油開発リグ)等の海洋構造物の設計に従事。
1989年(株)東芝の原子力プラント設計部門に入社。
原子炉格納容器の設計と、過酷事故時の格納容器の限界挙動の研究に従事。
特に、柏崎刈羽原発6号機の設計に従事。
2009年退職。
原発の危険性については、ペンネームで書いていたが、福島事故で衝撃を受け、事故の次の日2011年3月12日より、福島原発事故の状況と原発の安全性について、実名で講演・解説を続けている。
海洋構造物の事故と格納容器の過酷事故研究で、博士(工学)を授与。