東京都知事選挙に集う市民の関心は、高い!
東京都知事選挙序盤3日目、選挙戦最初の週末の土曜日の6月22日、梅雨目前の晴れ間の見える都内2か所を取材した。東京都世田谷区の三軒茶屋駅前と渋谷区の渋谷駅前だ。両方とも、ぎっしりと人が埋まった。しかし、ちらしをとる人は少ない。まだ、都知事選の関心度は高まっていないのかと思った。そこで、参加した人にマイクを向けた。驚いたのは、ほほ100%インタビューに応じてくれたのである。そしてインタビューの中身もとても濃い内容であった。
三軒茶屋の演説会場では20代のサラリーマンがインタビューに応じてくれた。「僕は、政治には関心があるほうだと思う。ただ、投票に行くだけではおもしろくないので、蓮舫さんに知事になってほしいのでやってきた。」という。そして驚いたのは「僕が来ることでアピールになるのではと思った」というのだ。
渋谷駅前はただでさえ人の多いスクランブル交差点前のハチ公前広場が、演説会場でぎっしりと人がうまった。こたえてくださったのは、年配の女性。買い物のついでに蓮舫候補の演説を聞きに来たという。この情報は、SNSで得たとのことだ。彼女は応えた。「今回の都知事選挙は関心がある。特に候補者二人の女性としての社会への見方だ。小池さんは、男性社会の中で育ってきたような考え。蓮舫さんのほうに、ジェンダー意識を感じる」とのことだ。
小池陣営は、街宣に出ていないようだ。選挙運動期間中の「対話」を避けるのだろうか。まだまだ盛り上がりには欠ける状況ではあるかもしれない。しかし、今回の選挙にかってない関心をもっている市民は確実にいるし、この都知事選挙をこそ議論を深める場にしなければならない。そうしなければならない社会状況なのである。
都知事選に「静観」を決め込む党派とは、何のための政治党派なのか。選挙掲示板を選挙目的以外のために使う。一体何のための選挙なのか。根本的なところから問い直す必要がある。