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私は「S」(捜査協力者)だった

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2019年6月5日、「私は『S』(捜査協力者)だった」という盛一克雄(もりいち・かつお)さんの衝撃の告白が『東京新聞』に掲載された。
《しばらくして「協力」を求められた。「電話で署に呼び出され、取調室に入った。白紙の調書に私の氏名を署名するよう求められた。指印も押した記憶がある。頼まれた枚数は覚えてないくらい」。何のために使うのかは聞いていなかった。「警察に協力すれば覚醒剤をやっていても捕まらないと思った」とためらいはなかった。一緒に飲み食いすることもあった》
悪徳刑事が暗躍する映画の話ではない。すべて盛一さんの体験なのだ。
しかし、やがて、盛一さんは「S」に嫌気がさし、警察からの連絡に応答しなくなる。そして、自分が「S」だったことを周囲に話しはじめる。
「盛一が、私の交際相手に覚せい剤を譲り渡すのを見た」とする女性の調書を証拠に石川県警は逮捕状を取り、盛一さんを逮捕。盛一さんは「ハメられた。口封じだ」と直感した。後日、盛一さんは不起訴となる。
一般市民には、にわかには信じがたい体験をしてきた盛一さん。ジャーナリストの林克明さんが主宰する「草の実アカデミー」は盛一さんを勉強会に招き、参加者が盛一さんに質問する形で彼の体験を聞き出していった。

【関連動画】

桜井昌司、青木惠子が冤罪仲間の盛一克雄の支援を表明
https://youtu.be/Fu7fZdrqioc

盛一克雄、桜井昌司、青木惠子が記者会見で検察の証拠隠しを批判
https://youtu.be/-QUfCk4FNPY

盛一国賠訴訟金沢地裁判決(2019年6月7日)
https://youtu.be/sYTSRO0Hr9A