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【たんぽぽ舎】
福島だけの問題ではない。原発は差別と分断で人々を大きく傷つけた。群馬県に避難した住民が国と東電に損害賠償を求めた集団訴訟の原告団長として尽力してきたが、現在は原発事故の教訓を伝える楢葉町「伝承館」事務局長として被害の実態を訴える活動に取り組んでいる。また、ALPS処理汚染水差止訴訟原告団事務局も引き受け、日々奮闘している。
丹治杉江(たんじすぎえ)
1956年、群馬県伊勢崎市生まれ。東京電力福島第一原発事故を受けて2011年7月、当時住んでいた福島県いわき市から前橋市へ夫の幹夫さん(66)と避難。事故で事故で福島から群馬に避難した住民たちが、国と東電に損害賠償を求めた裁判の原告代表を務める。
一審前橋地裁は17年3月、国と東電の責任を認め、原告62人について計3855万円の支払いを命じた。原告のうち約半数は、賠償額が被害を十分に反映していないとして控訴し、国と東電も控訴。