田岡俊次さんにきく、軍事で解明する日本の外交。
◆珍しく日本がアメリカに従属しなかったホルムズ海峡のタンカー襲撃対応。
タンカー攻撃の犯人は誰だ?田岡さんは、アメリカ無人攻撃機の誤爆の可能性を指摘します。
◆G20の前後、トランプは、安保条約が不平等だと繰り返し、日本にさらなる出費を求めようとしています。
でも、安保条約はアメリカにとっての利益がとてつもなく大きい。
基地をタダで日本に置き、その日常の費用はすべて日本が支払い、基地で働くランドリー担当に至るまで人件費も日本が負担し、同じ規模の基地をアメリカ国内に置くよりずっと安上がり。
戦略的にもロシアや中国の封じ込めと対抗する最前線を確保し、佐世保と横須賀の技術力はインド太平洋艦隊を支え、これがなければ、ハワイグアムどころか、カリフォルニアまで前線を下げなければならない程。
驚くのは、アメリカにとってロシアをにらむ前線であるヨーロッパで戦端が開かれるときには、ロシアの裏口である日本から攻撃することで、ロシアの戦力をヨーロッパから引きはがすという大事な役割を果たしていること。そういう前提の日米の演習が行われたこともある。
日本人の頭にこびりついた「アメリカが日本を守っている」という思い込みをとりさり、冷徹に「日本の防衛」を考える必要があり、その一歩は現実を知ること、というのが結論です。
田岡さんの声を拾うマイクの状態が悪く、修正しましたが、音声が安定しません。
聞きづらいところがありますが、ぜひ、その内容をご確認ください。
収録は2019年7月3日