20181202 UPLAN 原発事故被災における「語られぬもの」を可視化する~心身ストレス、ジェンダー、優生思想と分断

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【原子力市民委員会】
東電福島原発事故がもたらしている被害について、原子力市民委員会(CCNE)では、被害の全体像と多様な側面、被害者自身の被災の受けとめ方や思いに留意しつつ、救済策や支援策を検討・提言してきました。
とはいえ、まだまだ原発事故被害の複雑な全貌を十分に描ききれていないという反省があります。
原発過酷事故が地域社会にもたらす影響には、放射能による広域汚染という特異な状況ゆえに、語りにくさ、見えにくさが伴います。
そのことが心身のストレス蓄積をまねいたり、分断や差別を引き起こしたりもします。
避難者への支援打ち切り、強引な「帰還」政策がもたらす矛盾、甲状腺がん検診と治療をめぐる問題、損害賠償訴訟などといった一連の、はっきり目に見える事態への対応はもちろん重要ですが、ストレスや分断・差別といった見えにくく、語りにくいことがらも、原発事故被害の重要な側面であるとはっきり認識し、対処と支援を考えていくことが不可欠です。
そうした試みを通じて、福島県内/県外、避難者/継続居住者、世代や性別といったさまざまな属性で分類されがちな原発事故被害者に共通する苦悩を受け止めたいと思います。
今回の委員会では、福島県中通り地域での大規模な親子アンケート調査を毎年継続してこられたCCNEアドバイザーの成元哲さん、栃木県北部の被災地住民や避難者の健康不安の把握や市民活動の困難さについてジェンダーの視点からも分析してこられたCCNE委員の清水奈名子さんから話題提供を受け、そしてゲストスピーカーとして子どもの保養支援に取り組んでこられた疋田香澄さんをお迎えして、見えにくい被害の可視化と対応について語りあう機会にしたいと考えました。
プログラム(予定):
(1)解題:原発事故による被害・影響の多様性と語りえぬ受苦
細川弘明(京都精華大学人文学部教授、原子力市民委員会 事務局長、東電福島原発事故部会コーディネーター兼任)
(2)「原発事故後の親子の生活と健康にみるストレス── 中通りでの継続的アンケート調査から見えてきたもの」
成元哲(中京大学現代社会学部教授、原子力市民委員会 アドバイザー)
(3)「原発事故被害とジェンダー ──「差別」をめぐる問題を手がかりとして」
清水奈名子(宇都宮大学学術院国際学部准教授、原子力市民委員会 委員)
(4)「もつれた糸のほどき方 ── 語られぬもの、分断、差別」
疋田香澄さん(保養中間支援団体「リフレッシュサポート」代表、『原発事故後の子ども保養支援』(人文書院)の著者)
(5)全体ディスカッション
(6)各部会・プロジェクトチームの進捗報告、今後の取り組み予定など


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