自民党の犯罪者を裁け!

日本政府の間違った増税政策で、30年以上も不況が続いてきました。庶民に減税して経済回復!

つなぐ棚田遺産に国道計画!?棚田・里山の再興(最幸)ビジョンとは

【概要】
2022年10月1・2日に滋賀県高島市で「全国棚田サミット」が開かれました。
その舞台となった美しい「鵜川の棚田」が分断される形での国道建設計画があります。
棚田サミットでまさに守ろうと言っている棚田であり、国(農林水産省)も未来に繋ぐ棚田として「つなぐ棚田遺産」に認定しています。
棚田を壊さないルート案は考えられます。みんなで知恵を絞りませんか。

その棚田の休耕田を復活させて、人や自然と繋がる場づくりをされている吉川宏一さん。
そこを訪れられた前滋賀県知事の嘉田由紀子さん。
国道問題について話し合った後、棚田・里山での「森里湖の学校」づくりが話題に。
自然と共生するこれから暮らしや地域のビジョンが浮かび上がります。

0:00 棚田と国道問題
18:23 これから目指すビジョン

【詳しい経緯】
10月1・2日に滋賀県高島市で開かれた「全国棚田サミット」に参加してきました。
来年は僕の暮らす和歌山県那智勝浦町の色川の棚田を主な舞台にして開催される予定なのでその視察として行かせてもらいました。
映像のタイトルにもしている今回の舞台になった棚田は、地域の人たちが未来に繋ごうと活動されている見事な棚田であることから、国(農林水産省)が「つなぐ棚田遺産」に認定しています。
「棚田サミット」は、先人が一つ一つ石を積み上げて築いた棚田の価値を理解して繋いでいこうと、高齢化や若者の農離れといった課題を越えるための取り組みなどが話し合われる有意義な会でした。各地から棚田に関心がある方、耕作されている方、市町村の役場の方など約500名が参加されていました。

一方で、なんとその守ろうと言っている「鵜川の棚田」を分断する形での国道計画があるのです。琵琶湖の西岸を走る国道161号 湖西道路で、交通混雑の緩和などの目的で拡幅とバイパス工事が行われています。
問題は国道そのものではなく、そのルート案にあると思います。
高速道路のような構造物を「鵜川の棚田」の中につくる案であり、ルート上の棚田は壊されます。今回映像で紹介している吉川宏一さんは棚田の休耕田を復活させて、子どもや親御さんたちの学びの場をつくろうとされていますが、まさにその場を通る案になっています(にも関わらず、事前に相談はなかったそうです)

棚田や里山は人間が生きるために自然の中に築いた場で、そこでは自然と共生する生き方や文化が連綿と繋がれてきたことでしょう。お米や木材などの生産場所といった限られた価値だけではなく、綺麗な水や空気の源であり、森・川・海の循環の中に生きる人間を含めた生きものたちの住処であると思います。都会で暮らしていてもその恩恵は巡り巡って受けていることでしょう。「気候変動」が世界の共通の大問題となっている今、いかにして人間が自然と調和して暮らしていけるかは棚田や里山にこそヒントがあり、みんなで考えたい問題・テーマと思ったので発信しています。

そして個人的なことですが不思議なご縁を感じました。僕が「鵜川の棚田」に行く直前に、吉川さんが色川(僕の暮らす集落)を訪れていてたまたま出会い、いろんな取り組みや国道問題について知り、今回僕が吉川さんの元を訪ねるという流れ…
これは何かお役目があるかもしれないと思いました。
「棚田サミット」では滋賀県知事や高島市長、国会議員の方も多数来られていたので、どなたかに声をかけようと思いました。その中に前滋賀県知事で参議院議員の嘉田由紀子さんがおられ、環境問題に熱心に取り組んでおられることを知っていたのでお声をかけると、丁寧に話を聞いてくださり、現地にも足を運んでくださることに。
思いを持って直感で動いた時にこういうことが起きるんだなあと改めて感じました。お二人ともお互いの名前を知っておられたので、時が来れば繋がるようになっていたように思います。
国道計画の経過やルート案についていろいろお話をしました。棚田を壊さないルート案は考えられるので、それが実現されることを切に願います。

★直接声を届けたいと思ってくださった方はこちらに↓
僕がかけた時は丁寧に対応してくださいました。相手への配慮をよろしくお願いします。
 国道計画やルート案については、計画を担当されている
 ●滋賀 国道事務所(国土交通省 近畿地方整備局)077-572-3160
 棚田サミットや棚田をつなぐ取り組みへの感謝や国道計画への声は
 ●高島市 農村整備課 0740-25-8529

「鵜川の棚田」で吉川さんは「食と病からの自立」をテーマに「艸楽園(そうらくえん)」と名付けて場づくりをされています(艸(草)で楽になると書いて「薬」、漢方生薬も栽培されています)
一級建築士でもあり、園内には面白い建物がいっぱいありました。
木でつくられた素敵な家々の中に、奈良時代の工法で建てられた高床式住居!?やストロベイルハウス(藁の家)なども。
材は裏山の木を切って製材されているというから驚きです。各地の里山が抱えている手入れがされていない人口林問題に光が差すようです。
(林内に光が入ることで下草が生え、間伐されることで一本一本の木が根をしっかり張って土を押さえ、保水力があり(洪水や渇水になりにくく)、土砂災害が起こりにくく、生物多様性も豊かな山になります。今はその逆になっています)
そして(愛農)カマドがあって、ポニーがいて。
自然の中で学び癒されるにはうってつけの場となっています。
吉川さんと嘉田さんが「森里湖(うみ)の学びの場」というキーワードで意気投合されるのは必然の流れのように思いました。そして一番盛り上がっていたのは、うんこおしっこの話でした。循環型のトイレを見られて嘉田さんは、昭和30年代までは排水を「養い水」と呼んで無駄にせず田畑に巡らす暮らしがあり、それを琵琶湖博物館(の冨江家の展示)で再現させたことを話してくださいました。「艸楽園」は現代における循環型の暮らしの一つのモデルだと思いました。

棚田や国道問題をきっかけに、人や自然とのご縁(繋がり)を深めることができて嬉しかったです。
これからも棚田と里山と共に、物語(人生)は続きます。