【たんぽぽ舎】
講演趣旨
❶バイデン政権の外交課題とされる「民主主義対専制主義」は本当か。その真意を探る。
「自由で開かれたインド・太平洋」は、中国への圧力・包囲網ではないか。クアッド(日米豪印)とは、対中国軍事同盟に他ならない。着々と進む米日豪印の共同軍事同盟が行く先は何か。
❷台湾有事は起きるのか。安倍元首相の「台湾有事は日本の有事であり、日米同盟の有事でもある」発言は、存立危機事態(集団的自衛権行使の可能性)まで言及したもの。岸田首相「敵基地攻撃能力も含め、あらゆる選択肢を排除せず」発言の危うさを問う。〝ハト派?〟の岸田政権下で進む〝動員・管理・統制〟の統治原理を批判する。
❸沖縄は日本の主権回復と同時に米国に差し出され、安保条約下での米軍の集中存置に喘いできた。沖縄・南西諸島が再び戦場化する可能性が。そして第一列島線に位置付けられて要塞化が進む今、ひとたび有事となれば標的となる。
反中同盟に与(くみ)する日本の対米従属ぶりを批判する。日本の〝自由・自治・自立〟の方途は何処に。
《主催者から一言》
〝台湾問題は中国の国内問題ではないか。日本の参戦を許すな!〟
日本はいまや、「侵略戦争責任」、「植民地支配責任」を忘却の彼方に置き去りにしたまま、米中対立に便乗して「台湾危機」「中国脅威」を煽り、戦争が「できる国」から「する国」へ向かおうとしている。また社会全体にも「反韓」「反朝」と連動する「反中」の排外的ナショナリズムが浸透している。この危機の時代に、私たちはどう立ち向かえば良いのか。皆さんと一緒に考えたいと思います。