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20220214 UPLAN 天笠啓祐「食卓に忍び寄るゲノム編集食品 いったいどんなもの?本当に安全?」

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【people21】
講師:
天笠啓祐(ジャーナリスト、市民バイオテクノロジー情報室)
食卓に忍び寄るゲノム編集食品
いったいどんなもの? 本当に安全?
遺伝子組換え作物が栽培され、日本に入ってきてから25年が経過しました。この間、除草剤が効かない雑草や殺虫毒素が効かない害虫が広がり、農薬の使用量が増加してきました。環境影響評価や食品の安全審査、食品表示などの規制や、世界規模での反対運動の広がりもあり遺伝子組み換え作物は行き詰まりを呈しているように見えます。
そのような中、ゲノム編集技術による適用がさまざまな分野で進められています。この新しい遺伝子操作技術により遺伝子が改変された作物として、日本では2020年12月以来GABAトマト、肉厚マダイ、高成長トラフグが厚労省に届け出され市販可能となりました。これらはいずれもカルタヘナ法の対象外であり、食の安全確認や食品表示義務など一切なく、届け出だけで市場に流通させることができます。
トマト、マダイ、トラフグはすでに2021年には販売サイトが開設されています。その上、トマトについては2022年には介護福祉施設などに苗を無償配布、さらには2023年には小学校に苗を無償提供して、子どもたちがこのトマトを育てることが目論まれています。
また、ゲノム編集動物としては世界で初めて食品になったゲノム編集技術マダイとフグは、養殖場のある宮津市がふるさと納税の返礼品にしました。またスシローや京樽などを傘下に持つ大手食品企業のFOOD&LIFE COMPANIESは、ゲノム編集魚での共同開発に乗り出すと発表しました。こうなると私たちは否が応でも、気がつかないうちにゲノム編集食品を口にすることになりそうです。
技術開発、輸出拡大、そして経済成長の方が、私たちの暮らしや健康より大事なのでしょうか。身近に忍びよって来るゲノム編集食品の動向を多くの方に知っていただきたいと学習会を行います。
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