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塩生植物(後編)~諫早湾の知られざる事実~

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後編では、1989年から1990年に撮影した、締め切り前の諫早湾最奥部周辺の河口の貴重な塩生植物を紹介する。

 満潮時に海水に水没し干潮時には陸地となる潮間帯は、様々な多様な地形を含み、それに応じた多様な植物が暮らすことで、多様な動物もまた生息していた。それは、そこで営む人間にもまた、多様な自然の恵みを提供していたのである。

 かつて多数生息した塩生植物は、締め切りと共にその姿を消し、今では、外来植物が大繁殖している。

 中央干拓地先の葦原は徐々にその姿を消し、徐々にセイタカアワダチソウが優占種になりつつある。葦原による水質浄化作用も見込めなくなれば、いっっそうの水質悪化が懸念される。そうなれば、ますます動物種も限られ、荒廃した生態系となるばかりである。

 水質の為にも、生態系の正常化のためにも、一刻も早い開門による海水の導入と潮位変化が必要である。豊かな自然が取り戻せられれば、持続可能な社会、希望のある未来をもたらしてくれるだろう。