探査報道に特化したジャーナリスト集団tansaの渡辺周編集長、中川七海記者の取材報告。
「関西生コン事件」をご存じですか。よくわからない暴力的な労働組合が経営者を脅したという話?という印象をお持ちの方もおられるでしょう。そのイメージは、メディアも含めて作り上げられたもの。本来正当な組合活動にそういうイメージを塗り付けて、組合員を次々逮捕し弾圧したというのが実態でした。組合員たちがその不当な逮捕勾留に対する国の責任を追及した国賠訴訟の第一審で判決が出ました。しかし、内容は、噴飯もの。事件と裁判を取材し続けてきたtansaが顛末を報告します。
生コン業界で働く労働者の産別組合(会社ごとではなく、どの会社に属していても、一人親方でもその産業で働く人は誰でも加入できる組合)「関西生コン労組」は、ゼネコンの値下げ圧力とセメント会社の値上げ圧力のはざまで苦闘する中小生コン業者(使用者)との共闘で、労働条件の向上を図り、水増しの不良生コンを監視し、数々の成果を上げてきました。しかし、産別労組は戦前から経済界には警戒され弾圧の対象となり、関西生コン労組についても1960年代から数えて3回の国の組織を挙げた弾圧の波があります。裁判の背景と産別労組の意味とともに今回の裁判の問題点も詳しく解説します。
2025年11月11日 収録
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