探査報道に特化したジャーナリスト集団tansaの渡辺周編集長、中川七海記者と伝えます。
tansaが追いかけ続けるPFOA汚染。ダイキン淀川工場では、2000年当時、従業員の一部に血液検査が行われており、通常の500倍を超える数値が検出されていたことがわかりました。地域住民のごく少数を対象にした会合で、ダイキン工場幹部はこの事実を明らかにしたうえで「通常の500倍を超える曝露をした従業員にも、当時健康被害は出ていない」と発言しました。近隣でPFOA汚染が問題になっている中、健康被害の心配はないと言おうとしたのでしょうか。しかし、アスベスト曝露から中皮腫発症まで場合によっては10年以上の経過があるように、化学物質曝露による健康被害は長期間経過後に眼に見えて現れるものです。幹部の発言は、その事実を無視した詭弁というべきです。実際に、中川記者は地元での長年の取材の中で、元従業員が呼吸器の癌等PFOAとの関連が指摘される疾患で亡くなった話をいくつも耳にしました。ダイキンは、退職した従業員(協力会社や季節労働者を含めて)の健康診断と追跡調査をし、企業の社会的責任として、生産工程全般での従業員の曝露の形態と現在に至るまでの健康被害の実態を明らかにすべきでしょう。1960年代の深刻な公害被害を契機に、公害はしばしば工場の塀から漏れ出した職業病というべきものであったことがわかっています。工場内の曝露が明らかになることによって、地域の汚染の実態もさらに解明されて行きます。tansaの調査は続きます。
2025年9月17日 収録
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