石垣市長選挙、市議補選最終日
「島の民主主主義を守る!明日、山が動く」
8月16日沖縄県石垣市長選挙、市議補欠選挙の投開票日(8月17日)前日。トイタ選挙事務所に石垣島出身で那覇で働く具志堅貴哉さんを訪ねた。具志堅さんは、どうしてもこの選挙の行く末を見届けたかったという。
選挙戦最後の街頭演説で前中山市長(現候補)の市政の転換をめざす、トイタ芳行市長候補と東長盛あつ子市議補選候補がマイクを握った。
市長選挙、本来は、来年2月に行われるはずだったもの、しかし中山前市長の市政運営において公文書の改ざん、議会への虚偽報告がおこなわれ市長不信任案が自民党会派の議員も賛成し、市政始まって以来初めて成立した。しかし、新聞報道によるとこれには前市長の思惑がからんでいたという。それは、市民が例年より早く市長選挙対策を始めていたことから先手を打って、この期に市長選挙を行ってしまおうという思惑である。
いずれにせよ、公文書改ざんと市議会への虚偽報告は事実でありこれだけみても前市長は責任は免れ得ないはず。さらには本筋の市政の課題、陸自駐屯地の問題では「避難」「基地拡充」「米軍との統合演習」など当初言われていなかったことが次々に浮上している。また、ゴルフ場付き大規模リゾート開発、定期台湾航路の問題など課題は目白押しで争点は明確に見える。
しかし、市内を歩いて市民に声をかけてみると、なかなか「本音」が言えない状況も見えてくる。とても息苦しい中での選挙戦という感じもした。ただ言えるのは、この状況の責任は、市民にあるのだろうかということ。その意味で、今回の選挙はこれまでにない、市のかじ取りが誰なのかが問われる選挙だということだ。
東山盛あつ子市議補選候補は、「私はおこっている。誇りを持ちましょう」と強く訴える
。トイタ芳行市長候補は、「この選挙では、民主主義がためされている。政策がためされている。そして島の自然と平和が問われている」としめくくった。(湯本雅典・2025年8月16日)


















