続・数理マルクス経済学講座第14回「総計一致二命題の両立不可能性」

数理マルクス経済学講座の続編シリーズの第14回です。これは、2023年度春学期に、松尾匡が、立命館大学や京都大学の大学院で行った講義を収録・編集したものです。編集は、立命館大学での、この講義の受講生が行っています。
今回は、マルクスが示した「総投下労働価値＝総生産価格」と「総剰余価値＝総利潤」という、いわゆる総計一致二命題の両立が、実は成り立たないことを説明します。そして、これが両立するケースとして多くの論者が打ち出したケースが、ひとつの共通する条件に帰着することを示します。

00:00　問題の発端
07:38　両立不可能生の説明
18:02　両立不可能生の別説明(異なるニュメレール)
26:17　多くの論者の両立例に共通する条件

続・数理マルクス経済学講座第９回「多部門モデルでの均等利潤率と生産価格の定式化」
https://youtu.be/9_vo51XNXNE
続・数理マルクス経済学講座第10回「フロベニウスの定理による均等利潤率と生産価格の存在証明」
https://youtu.be/RXtc9RepuS4