市民社会フォーラム第224回学習会
立岩陽一郎『トランプ王国の素顔』出版記念講演会
米朝関係報道をファクトチェックする
日時:2018年9月1日(土)14:00~16:30
会場:こうべまちづくり会館3階多目的室
講師:立岩陽一郎 さん(ジャーナリスト)
立岩陽一郎さんの新著『トランプ王国の素顔』(あけび書房)の出版を記念し、講演会を開催します。
6月12日に史上初の米朝首脳会談が行われ、朝鮮半島の非核化が約束され、朝鮮戦争終結の可能性も視野に入ってきました。しかしながら、日本の政府やメディアがこのような歴史的意義ある変化を予測していたでしょうか?
「米政府が北朝鮮を限定攻撃する計画を策定した」などという大手メディアの報道もあったように、トランプの米国がいまにも北朝鮮への先制攻撃が目前であるかのような情報が流されもいました。
なぜ、日本のメディアは政府の情報で、国民をミスリードさせたりするのでしょうか?
ひいては私たち市民も、根拠薄弱な陰謀論ではなく、客観的事実に基づいて情報をチェックすることを積み重ねることが大切です。
こうした問題を考えるために、米国と北朝鮮での取材経験もあり、日本でファクトチェックを推進している立岩さんにお話しいただきます。
■立岩陽一郎(たていわ よういちろう)さん
FactCheck Inititative Japan(FIJ)発起人。「ニュースのタネ」編集長、公益法人「政治資金センター」の理事として独自の調査報道に取り組む。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクに従事。政府が随意契約を恣意的に使っている実態を暴き随意契約原則禁止のきっかけを作ったほか、大阪の印刷会社で化学物質を原因とした胆管癌被害が発生していることをスクープ。以後、化学物質規制が強化される。「パナマ文書」取材に中心的に関わった後に2016年暮NHKを退職。ワシントンのアメリカン大学で客員として半年過ごし、トランプ政権の対応について、岩波「世界」やサンデー毎日に執筆。毎日放送「ちちんぷいぷい」にレギュラー出演。
著書に『NPOメディアが切り開くジャーナリズム 「パナマ文書」報道の真相』『ファクトチェックとは何か』など