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2018/3/2 高遠菜穂子さんイラク報告会「命に国境はない 人道支援の現場から見た世界と日本」

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市民社会フォーラム第214回学習会
高遠菜穂子さんイラク報告会
「命に国境はない 人道支援の現場から見た世界と日本」
日時 2018年3月2日(金)18:30~20:30
会場 神戸市勤労会館 講習室308
今年の3月20日にはイラク戦争から15年になります。イラク戦争はアメリカやイギリスなど開戦した国々ですら「間違った戦争」だと認めたように、開戦の口実となった大量破壊兵器は見つからず、イラクの民主化も大失敗し、逆にISが台頭するなど戦争終結後の現在いっそう混迷し人道危機が続いています。いち早く米英の開戦に支持を表明し、憲法違反の自衛隊海外派兵も断行した日本政府は、開戦国ですら誤りを認めている戦争の大義について誠実に検証すらせず、さらに米国との戦争協力をすすめるよう改憲がすすめられようとしています。自衛隊を憲法に明記すべきかどうかなどを考える前に、昨年の南スーダンPKO派遣の日報改ざんなどに明らかなように、誤った判断を検証する文化が日本では欠落していること、また、イラクの人々に多大な被害をもたらしたことへの償いの意識が欠落していることなど、真剣に考え克服しなければならないことがあります。ながらくイラクへの人道支援を行っている高遠菜穂子さんに今あらためてイラク戦争を検証する意義とともに、人道危機の現場から感じた世界と日本のあり方についてお話しいただきます。

■高遠菜穂子(たかとお・なほこ)さん
イラク支援ボランティア。1970年、北海道生まれ。大学卒業後、会社員を経て地元で飲食店経営に携わる。2000年インドの「マザーテレサの家」、2001年からタイ、カンボジアのエイズホスピスでボランティア活動に専念。2003年5月からイラクでの活動開始。2004年4月にイラク・ファルージャで「自衛隊の撤退」を要求する現地武装勢力に拘束された。解放後、日本国内で「自己責任」バッシングを受ける。現在もイラク人道・医療支援活動を継続中。「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」呼びかけ人。九条の会世話人。著書に『戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない』(講談社)『破壊と希望のイラク』(金曜日)など、共編訳に『ハロー、僕は生きてるよ。ーイラク最激戦地からログインー』(大月書店)。