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朝鮮人慰安婦の実像に迫る 朴裕河さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 35人目

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朝鮮人慰安婦については、日韓あるいは左右といった一定の立場からの主張が入り乱れ、対立し、大方が納得する着地点を見出せぬまま、時間ばかりが過ぎている印象です。そんな状況に一石を投じた、近代思想・文学研究者の朴裕河さんの『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(韓国版2013年、日本版2014年)は、おびただしい賞賛と批判を集めてきました。韓国では裁判すら起こされ、34箇所の削除が命じられました。これは、大江健三郎、村山富市ら日本の文学者・研究者・政治家54人(のちにアメリカのN.チョムスキーとB.カミングスも賛同)が抗議声明を発表する事態に発展しました。朴さんが向き合い、読み解いたのは、批判の急先鋒に立つ元慰安婦支援団体、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(元 挺対協)が集めた当事者の証言および韓国政府が聞き取った公的史料です。研究成果をめぐって研究者間で学術的な議論が交わされるのは当然です。しかし、史料から従来考えられていたのとは異なる慰安婦像が導き出されたからといって、それを否定するために訴訟にまで訴えるのはきわめて異例です。そもそも、植民地支配、家父長制、貧困といった大きな構造と、個々の生身の人間の体験を往還しながら朝鮮人慰安婦の歴史的実像に迫ろうとした朴さんの労作は、本当の意味でどれだけ読まれ、受け止められているのか、心もとないものがあります。そこで今一度、著者その人から、この大著の導入部について解説していただきました。

朴裕河『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(朝日新聞出版)

「太陽がほしい」(監督 班忠義 2018年)
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