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【山田厚史のここがききたい】戦争のリアル~女性兵士のベトナム戦争 20191108

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戦場で何があり、戦争に参加した兵士は何を見たのか。
昨年に続き、平和のために活動を続ける米軍退役軍人の団体ベテランズフォーピースのメンバーにお話をうかがいます。

スーザン・シュノールさんの父親は第二次大戦に従軍中グアムでなくなり、スーザンさん自身は海軍病院の看護師としてベトナム戦争に参加しました。スーザンさんが看護した中には、手足を切断した多数の傷病兵もいました。

徴兵されて戦場に行った兵士の悲惨な現実と共に、その口から語られる戦場での米軍の行為に衝撃を受け、スーザンさんは現役兵士で組織する平和団体のメンバーとして、1968年にサンフランシスコで行われた大規模な反戦デモに参加しました。彼女だけではなく数千人規模で軍人が自ら反戦の意思表示をする時代でした。このデモを呼びかけるために、スーザンさんはパイロットの同僚兵士と一緒に数千枚のビラを小型機に積み、軍施設へビラを撒いたのです。その後スーザンさんは軍の制服を着て会見を開き、自分たちが行った行動を明らかにしました。この時期から、ベトナム反戦運動は急激に拡大し、世論の支持を集め、終結に向かっていきました。

スーザンさんは、この時の行動をとがめられて、軍法会議にもかけられましたが、「軍人だからこの戦争をやめさせなければならない」とひるむことなく、活動を続けて、現在はベトナム戦争中のベトナム人、米兵双方の枯葉剤被害者を救済する運動に力を入れています。その被害は戦争当時だけでなく、次の世代にも及んでいるのです。
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米国はなぜ絶え間なく戦争を続けるのか、その答えは複雑ですが、大統領の国内政治向けの判断があり、多国籍企業・大企業の利益の確保、戦争を基盤に経済が回っている構造が根底にあることは間違いありません。
その上、今現在の戦争は、米国民を危険にさらさず、見えない武器、遠隔操作のドローンの使用、地域の勢力同士の闘いへの誘導を通じて、米国内でも見えにくくなっています。徴兵制がなくなり、多くの市民に戦争が切実な身近な存在ではなくなったこともあるのかもしれません。
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そんな現代の状況だからこそ、スーザンさんのような活動が重要になってくるのではないでしょうか。彼女は、枯葉剤被害者の救済や戦争のリアルを語る講演を通じて、市民と連携を深め、ともに平和を築いていきたいと考えています。

収録は2019年11月8日