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20190202 UPLAN 【座談会】ジャーナリストと人文学者と市民が語る集い ゲノム編集技術はどのような未来をもたらすのか?

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【ゲノム問題検討会議】
安価で効率的にゲノム改変できるクリスパーキャス9が発明され、急速に普及、実用化が進んでいる。新たなゲノム編集技術により、農産物、畜産物の品種改良、新創薬の効率的開発、遺伝子治療、不妊治療などへの期待が高まっている。政府は、成長戦略としての統合イノベーション戦略の中で「特に取組を強化すべき主要分野」としてバイオテクノロジー、ゲノム編集技術を取り上げ、多額の税金と人材の投入および制度・組織の変更を行おうとしている。
一方で、世界的な研究開発競争の激化の中で、中国の賀建奎氏による「ゲノム編集ベビー誕生」(未確認ではあるが)で現実的にヒト受精胚操作が行われたとの報告がなされた。このような急激に進展しているゲノム編集技術とヒト受精胚を取り巻く開発環境の中で、次世代に繋がるヒトの生命操作を認めてよいのか、人類社会は重い倫理的問題をつきつけられている。
生殖細胞や受精卵にゲノム編集を行えば、将来世代に引き継がれる種の変化が起こされることになる。当座は難病の子どもが生まれないためということで、理解が得られるかもしれない。だが、親と科学者との意思によって遺伝子改変を行った子どもたちとその子孫たちが増えていけば、思うように子どもたちの遺伝子を決めようとすることを止めることができなくなるだろう。デザイナーベイビーが現実のものとなる、また、優生思想が勝利することになるのではないか。
以下のような懸念も検討しなくてはならない。――これは同じ人間同士がお互いを認め合い、支え合い、相互の責任を自覚する社会から遠ざかることを意味する。差別や排除が当然とされる社会を招き寄せかねない。また、いのちを授かるとか、いのちの恵みとともに生きるといった謙虚さ、そしてそれと不可分の喜びを見失うことになりかねない。では、どのように社会的合意を得、どのように規制していくことができるのだろうか。
動植物を対象としたゲノム編集技術、ヒトを対象としたゲノム編集技術の双方を視野に入れつつ、経済、社会、法律、倫理面などを多面的に眺めて、「ゲノム編集技術はどのような未来をもたらすのか?」を考え、現時点でそれにどのように向き合うのかを考えていかなければならない。
このような視点から今回、青野由利氏(毎日新聞論説室 専門編集委員 )、天笠啓祐氏(科学ジャーナリスト)、島薗進氏(宗教学、死生学)による座談会を行います。
是非、ご参加いただき、我々自身、このテーマをともに考え、話し合っていこうではありませんか
講師:青野由利氏(毎日新聞論説室 専門編集委員 )、天笠啓祐氏(科学ジャーナリスト)、島薗進氏(宗教学、死生学)