石垣島ミサイル基地建設現場でカンムリワシに出会った

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私は3月24日から30日まで1週間、石垣島に取材に入った。その間だけで、4回もカンムリワシに遭遇した。うち3回は10mの至近距離であり、2回は自衛隊ミサイル基地建設現場のすぐそばである。
映像にあるのは3月28日。基地建設現場のすぐ裏手、於茂登(おもと)山への登山道を徒歩で登っていた時にガードレールから飛び立ち、すぐ横の森の中の枝に止まった。それでも私との距離は10m程度であった。スマートホン、ビデオカメラの手持ち、三脚と撮り方を変える間も飛び立たず、じっとしていたのが印象的だった。

カンムリワシは2~3月期が求愛期、4月ごろから営巣に入ると言われている。私は同じ28日の別時刻に基地のフェンス前の道を基地の方からから高さ数mで横切って行ったのを確認している。私は、基地付近がカンムリワシの活動範囲であると考えざるをえなかった。

防衛省はカンムリワシの営巣の確認がされたら法令に則り、専門家の意見を聞き対応するとしている(2019年2月27日、防衛省と地域住民との面談において)。少なくとも営巣が確認されなければ、国指定の特別天然記念物に対して「何もしない」というのが国の姿勢だ。(湯本雅典 取材・3月28日)

*カンムリワシについて(雷鳥社・写真集「カンムリワシ 守るべきもの、石垣島の白い天使」福田啓人より)
日本国指定特別天然記念物。日本国内での主な生息地域は沖縄県八重山諸島の石垣島及び西表島。以前は与那国島でも生存が確認されていたが、現在、日本ではこの2つの島にしか生息しないと言われている。~確実な生息数は不明だが、両島合わせて約200羽の生存が確認されている。その限られた生息域、生息数の少なさから絶滅が危惧されており、国内希少野生動植物種に指定され、環境省レッドデータブックでは絶滅危惧種1Aにランクされている。