10/22(木)14時から、下記のオンラインイベントを開催いたします。ぜひ多くの方にご参加いただけると幸いです。
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デブリ取り出しを前提とした廃炉ロードマップの虚構性を追及する
原子力市民委員会(CCNE)連続ウェビナー 第1回
「福島第一汚染水の海洋放出は避けられる—— 再考すべき現実的な選択肢」
10月22日(木)14:00~15:45
ccnejapan.com/?p=11570
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■開催の趣旨:
原子力市民委員会は、2013年4月の発足直後から、福島第一原発の「後始末」に関わる技術的・社会的な対策の検討を重点課題としてきましたが、私たちが一貫して指摘してきたことは、30~40年程度での廃炉という政府・東京電力の廃炉ロードマップの前提に、根本的な無理があり、100年以上の長期管理によって、放射能の減衰を待ちながら廃炉をすすめることが現実的であるということです。
現在、緊急の課題となっている汚染水の処理については、経済産業省の「多核種除去設備等処理水の取扱に関する小委員会」が、今年2月にまとめた報告書で、海洋放出案が「現実的な選択肢である」と結論づけ、9月に就任した菅首相は、福島第一原発の現地を視察した際、「できるだけ早く政府として責任をもって処分方針を決めたい」と述べるなど、政府として、近く、海洋放出の方針が決定されるおそれがあります。
私たち原子力市民委員会は、汚染水の対処について、大型タンクによる保管やモルタル固化による陸上での管理・処分が、技術的にも社会的も合理的な選択肢であり、海洋放出をするべきではないということを提起してきました。
モルタル固化は、経産省の「汚染水タスクフォース」でも実現可能な一つの選択肢として検討されたものですが、「小委員会」ではほとんど取り上げられず、海洋放出ありきで報告書がまとめられました。
実際には、経産省が2018年8月以降に行った公聴会、意見聴取会などでも、福島県の漁業者や地元市民などから、海洋放出反対の意見が数多く出されたこと、福島県内の44市町村議会で、処分方法をめぐって決議や意見書が可決され、その多くが、海洋放出への懸念を表明していること、福島県内の団体が呼びかけて経産省に提出された海洋放出反対署名は42万人を超えていること、全漁連が「国民の理解を得られない海洋放出には、漁業者の総意として絶対反対」と明言したことなど、汚染水の海洋放出に反対する声が幅広く示されているにもかかわらず、無視されている状況です。
今回のウェビナーを通じて、あらためて、海洋放出ではない汚染水の処理策として、大型タンクによる長期保管継続あるいはモルタル固化処分について解説します。さらに、技術的にも全く見通しの立たない、デブリ取り出しを廃炉の大前提としていることが、汚染水問題をさらに困難にしていることを指摘します。
この問題に関心を持つ一般のみなさんを始め、多くの地元自治体関係者や報道関係のみなさんに、ご参加いただきたいと考えています。
■日 時: 2020年10月22日(木)14:00~15:45
■場 所: オンライン開催(Zoom)
■プログラム(予定):
1.趣旨説明
2.「汚染水をめぐる経過と論点の整理」
・・・満田夏花(FoEJapan/原子力市民委員会 座長代理)
3.「現実的な選択肢~大型タンクによる保管継続とモルタル固化案
について」
・・・川井康郎(原子力市民委員会 原子力規制部会)
4.「デブリ取り出しという大前提が汚染水対策を困難にしている」
・・・筒井哲郎(原子力市民委員会 原子力規制部会)
5.質疑応答
司会:菅波 完(原子力市民委員会 原子力規制部会コーディネータ)
■申 込: 必須(定員は100名)
参加をご希望の方は、10月21日(水)13:00までに、下記のリンクから参加登録をお願いします。
us02web.zoom.us/webinar/register/5316026435668/WN_3Q_3GJSKQ4mcidLg73zpmw
その後、ZOOMのシステムから、参加用のURLが送信されます。参加者多数の場合は、申込期限の前に、申込受付を終了する場合があります。その場合は、YouTubeなどでの視聴ができるように、別途、準備いたします。
■主 催: 原子力市民委員会 ccnejapan.com
email@ccnejapan.com TEL/FAX 03-3358-7064
なお、原子力市民委員会としての汚染水問題への考え方、大型タンク保管やモルタル固化についての提言などは、下記のウェブサイトに掲載していますので、ご意見、ご質問などを事前にお寄せいただければ、ウェビナーの中で回答いたします。
ccnejapan.com/?page_id=10971
※原子力市民委員会では、福島第一原発の「後始末」について、3回の連続ウェビナーで詳しく問題提起をしていきます。今回は、その第1回になります。第2回以降では、デブリ取り出しを断念して、現場での長期的な遮蔽管理を継続すべきことを提示するとともに、汚染水、凍土壁など、事故後の福島第一原発の「後始末」における重要な方針決定のあり方を検証し、あるべきマネジメント体制、国と東京電力の責任追及についても議論を深めたいと考えています。
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│ │過去のイベント動画掲載、書籍のご案内
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<過去のイベントの動画>
・7/22「原発ゼロ・再エネ100%オンラインワークショップ」
ccnejapan.com/?p=11363
・8/25「特別レポート7発表・報告ウェビナー『減容化施設と木質バイオマス発電 ー 肥大化する除染ビジネス、拡大するリスク』」
ccnejapan.com/?p=11462
<書籍販売のご案内>
・ccnejapan.com/?page_id=5766